”おせっかいな人”を「アンバサダー」に仕立てよう

♬ネスカフェアンバサダー♬

オフイスの休憩スペースで談笑する人たちの風景と共に、一人の人物がブレイクタイムにコーヒーマシーンを囲みコーヒー、についてしゃべりだす

お恥ずかしい話しですが数年前から頻繁に流れるCMについてあまり深く気にしておらず、新たなコーヒーの商品の宣伝くらいの認識しか持ってませんでした

アンバサダーって何よ?

今やアンバサダーマーケテイングという言葉もあり、関連した出版物も多く発刊されているようです

アンバサダーというのは”大使”の意味ですが、我が国のマーケテイング理論では狭義に

“アンバサダーとは『会社ないし、会社の商品を熱烈に応援する顧客で、その会社(商品)を強く周囲に薦めてくれる人』というのが一番シンプルな説明だろう”、 The Huffington Post Japan 風観羽 氏 [1]

アンバサダーマーケティングとは、自社ブランドのファンを「大使」として任命することで、口コミなどでその評判を広めてもらえることを期待するものです。” – AdverTimes 京井 良彦 氏 

熱烈なフアン客、サポーター客といってもいい存在の事のようです

♬ネスカフェアンバサダー♬

先日ネスレ日本の高岡浩三氏が対談されている記事を読んで遅まきながらこれってなに?一体どういうったビジネスモデルなの?と思った次第です

 

ゲームのルールを変えろ――ネスレ日本トップが明かす新・日本的経営

 

ネスカフェでは、アンバサダーになりたいと応募してきた人に無償でバリスタというコーヒーマシーンを貸与して、そしてソフトである商品の一杯づつ抽出するコーヒーを購入して頂くと言うビジネスモデル。

 

でもこういった商法はよくあるパターンです

ここで面白いのは多くのアンバサダーは”個人”であると言う事(だから大使)で職場の面々が利用する機械を個人宛に送付して、商品であるコーヒーも個人のクレジットカードで購入をして貰う。

 

秀逸なのはマシーンと一緒に1杯30円の集金貯金箱と共にこのコーヒーは有償である、だけど美味しい入れたてのコーヒーが30円で飲めると言う事。

 

事業所に対してはコーヒーマシーンを置く事でブレイクタイムが有意義なコミニケーションの場になる等の啓蒙キットも同梱されており、クレジットの引き落とし期日にはアンバサダーにはちゃんと現金が入る仕掛けだそうです

 

ネスレからはこのアンバサダーに対しての謝礼や利益の供与は行われないそうです。

 

おもしろいのはそれならなぜ、アンバサダーは自分の財布で立て替えを行いながらもコーヒーを購入するのか・・・

 

アンバサダーは所謂おせっかいな人って訳です

 

おせっかいだから大使になれる、いいものはいいと広めてくれる

 

もちろん、コーヒーが美味しくなければなりませんが、ネスレが販売しているのはコーヒーではなくて、コーヒーを囲むひと時の時間だったり、コミニケーションの場所だったり、体験や感覚等のメンタル要素が強い

 

日本中の人が集まる場所の、おせっかいな人に照準を会わせたマーケテイングってとてもすごい事だと思います

 

うちに来ているお客様、アンバサダーの素質満開なおせっかいな方が多いから可能性あるな。。。。

なんて思います(#^.^#)

 

 

応援してね!!

The following two tabs change content below.
小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。