サービス業にギフト文化を定着させる

それほど多くはなかったのですが、プレゼントをしたいので施設の招待券を売ってくださいとお客様から相談されることが時々ありました。

 

銭湯やスーパー銭湯では、入浴券をギフトとして販売することを想定していない施設がほとんどではないでしょうか。飲食業もおなじです。少なくとも積極的なアプローチをされている施設はそれほど多くはないでしょう。

 

プレゼントを希望される方の要望もまちまちですが、いろいろなシチュエーションで需要を喚起できると思います。

 

 

モノが溢れた時代に体験をプレゼントする

誕生日や、記念日に両親や、祖父母のためにプレゼントしたい。その想いには贈られる方への健康ややすらぎを願ってという願いいが込められています。

 

パーティなどを主催される方が、参加者へのプレゼントとして利用される場合は、当店をご愛顧いただいている主催者様が、息抜きにお気に入りの場所を体験してもらいたい、そんな想いが込められています。

 

モノが溢れる時代です、必要なモノは揃っています。

 

消費材はあって不便ではありませが記憶に残りません。

 

好みや日時が束縛されるという課題はありますが、落語や、お芝居のチケットも趣があって良いですね、貰うと嬉しいと思います。

 

 

体験をプレゼでントするというのは、なかなか良いアイデアです。

 

最近、よく引き合いに出すのですが、西野亮廣氏が先日仕掛けた舞台はたった二日間、三公演でしたが、その後の1週間でオンライン配信のチケットがリアルの観劇チケットの6倍も購入されています。「https://salon.jp/nishino

 

 

このオンラインチケットを、自らの鑑賞用としてではなく、贈り物として販売する販売動線を構築してあります。

 

お芝居というのは、映画と比べると体験をしたことの無い人も多いと思いますので、思い出に残るプレゼントになるでしょう。

 

ギフト商品として店舗サービスをパッケージ化してみる

 

こういった要望があるので、施設は回数券以外に入浴招待券を作成しておくと良いと思います。できれば、ちゃんとしたものをデザインして用意しておくのが良いでしょうが、お金をかけなくても、パソコンとプリンターで作成は可能です。

 

単純に、入浴券だけでなく、リラクゼーションとセットにするとか、お食事権をセットにするといった商品をパッケージにしてバラエティー感を出すのも良いでしょう。

 

飲食店なら、ディナーコースのお食事券などを積極的にギフト商品として販売すると新たな市場が広がります。

 

ギフト商品を購入するお客様の性質

ギフト商品のメリットは、この商品を購入してくださる方、贈答者が基本的に自店のファン客である点です。贈答者は既に当店を体験しており、良いと思うから同じ体験を贈ろうという訳です。

 

ですから、ギフトを利用されるお客様との関係性も築きやすい。

 

お店の方は、ギフト券を使われるお客様に対して、心を込めたメッセージを伝える工夫をしておきたいものです。

 

例えば、ギフト券を利用されるお客様に対して

 

“今日はこの素敵なプレゼントを楽しんでださいね!”

 

などと、贈答者への感謝も込めた一言を付け加えることで、印象はずいぶん良くなるでしょう。

 

受付がアルバイトスタッフであったとしても、ギフト券を提示されたお客様に対するセールストークを決めておく、このくらいの教育はしておきたいですね。

 

贈られたお客様の心に残る体験が、新たな常連客の創出と、常連か客のロイヤリティーを育むのだと思います。

 

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。