迷惑客を出禁にするのは施設の使命である

商売をしていると、招かざる客がやってくる、どんな施設や商店でも大なり小なり必ず経験があるはずです。

人間的に悪い人物でなければ、大概は注意をすれば気づいてくれるはずですが、店や施設側はこういった客を放置をせずにしっかりと注意をする姿勢は崩してはならないです。

お客様は、施設や店の態度を見ています。態度を誤り、その対応に幻滅をすれば2度と利用をしなくなるでしょう。

従業員は、施設や店の判断を信じています。裏切れば労働意欲を失い、退職をしてゆくでしょう。

毅然とした態度をせずに、大切なお客様を失い、かけがえのないスタッフがやめていく、そんな施設を沢山みてきました。

毅然とした態度を心がけてください。

掛水をしないサウナ客に毅然と注意をしたアルバイトとその施設の対応

あるスーパー銭湯での話です。サウナから水風呂に入りる際に掛水をしないお客様を見かけたら、その場で注意をしましょうというルールのある施設がありました。

どの施設でも名目上は同じだと思います。

ある時、高校生のアルバイトスタッフが掛水をせずに水風呂に飛び込むお客さんを見つけ、注意をしました。

すると、注意をする態度が生意気だ、客に対する物言いではないと逆ギレをされ、浴室で高校生スタッフに大声で怒鳴り出したのです。

浴室で騒ぎが起きていると報告があり、支配人が浴室に事態を収集しに向かいました。

現場で、状況説明をした支配人は、言葉の掛け方に問題があったのならばその点は謝罪するが、基本的に当店のスタッフのとった行動に間違いはありませんので、今後ルールを守れないのであれば利用をお断りしますとキッパリと宣告したのです。

面食らった男性は、お前じゃ話にならん、社長を出せ！とさらに凄んできたのですが・・・

周りで耳をだんぼにして成り行きを見守る他のお客様の中から、彼（高校生スタッフ）は悪くない、掛水せんと我々も気持ちわるい！といった声がかかり出しました。

その場の雰囲気は、クレーム男性には完全にアウェイ状態です。

そこで、支配人はこれ以上ここで揉めても仕方がありませんので、今後はご協力お願いしますと、一礼をして、アルバイトを連れてその場を去りました。

その後、クレーム男性は静かに帰ったようです。

その後、この高校生は大学に進学し、社会人になるまでこの施設でアルバイトを続けたそうです。

施設も、マナーの良いお客様が多く安心して利用できる店として今も認知されています。

ある施設では、開店以来素行の悪い女性客に頭を悩ませていました。

大声で人の悪口や悪態をつき、勝手に決めたマイルールを他のお客様に強要し、場を支配する。サウナに中には、自ら持ち込んだバスタオルを敷いて他の人はその段に座ることはさせず、T Vを独占し大声でスポーツ観戦や、歌番組に合わせて歌を歌う。

露天風呂や、トイレでタバコは吸うし、脱衣所でものを食べる、などの素行の悪さに加え、社員やスタッフを顎で使い、気にいらなければ怒鳴り散らすといった行為が繰り返されていました。

最初のうちは穏やかに注意をしていたようですが、その度に威嚇をされるのを恐れ、いつの間にか見て見ぬふりだったのです。

どれだけ多くのお客様が離れ、多くのスタッフが辞めていったことかわかりません。

ある日、Twitterの投稿にこの人物のことを取り上げる投稿がありました。当時、その施設のサポートをしていた私は、その時そういった人物がいたことや、上記の内容を知り問題にしました。

ヒアリングを重ねると、施設はこの女性にマインドコントロールされているのではないかと勘ぐりたいような状況だったのです。

実際は、マインドコントロールまでではありませんでしたが、触らぬ神に祟りなしの状況であり、これ以上の放置はあり得ないと判断しました。

恐れることはありません、施設の運営方針に合いませんので今後のご利用はお断りします、と告げればよいだけの話です。

大声を出せば、威力業務妨害ですし、勝手に入店すれば不法侵入、勝手に入浴すれば窃盗罪です。警察に被害届けを出すまでの話です。

胎を括って話をすれば、それまで、たった５分で永年の呪縛から解放されました。

施設は迷惑客を放置してはならない、場合によっては出入り禁止にすべきである、この施設が一人の迷惑客から被せられた損害額は計り知れないものかあったと思います。

もっと早くに行動していればと悔やまれてなりません。

応援してね！！

小野康成　温浴施設コンサルタント温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。