M-1グランプリに思うセールストーク

ローリューに入ってお客様の前でしゃべるのが怖いのです

初めてお客様の前で話をする時にたいていの人がこんな報告をしてきます

セールストーク

”ちょっとよろしいですか?お嬢様!デザイン関係のお仕事をされておられるのですか?、とても知的で洗練されておられるものですから・・・

素敵な指輪をされていますね、外国で買われたのですか?

ちょっと見せてください”

(相手の手に軽く添えて、指輪を見せて貰い、指から抜き取る)

”ところで週に1度以上クリーニングをされておられますか?

(している筈がないよね(-_-;)・・・)

”サービスを致しておりますのでどうぞ、2~3分で終わりますから・・・”

(こうしてお店の中に(強引に)誘う・・・

怪しいですよね(-_-;)

こんな臭いセルストークにひっかかる人は居ないですよね(-_-;)(-_-;)

今から30年前、僕はある宝石店の前でこんなことを毎日やらされていました

見知らぬ人にお嬢さま等と使ったことの無い言葉に自分で赤面する

ぎこちなく手を触って”なにするの!”とビンタを食らう(ToT)/~~~

大体、指環なんてそう簡単に指から抜き取ることなどできない(-_-;)

背中には大量の冷や汗が流れる

もう,辞めよう!

いったい俺はなんでこんな事をしているんだ?

コトバを自分のモノにしてみると・・・

学生時代演劇をしていました

ある日、このセールストークをマニュアルじゃなくて台詞(せりふ)と思ってみようと考えました。シチュエーションをイメージして、同じ単語やフレーズもセールストークとしてではなく、自分のコトバとして意識してみました

”お嬢さま”なんて言葉に”あら!”と笑顔になり

”デザイン関係~”と云う言葉に”お上手ですね”と笑顔で返され

”外国で~”で”解るの?”とか”行ったことないの!”とか話題にして話しができるようになり

場数を踏めば指環も上手に抜けるようになり、それに驚かれたり!!

 

今日は5年ぶりのM-1グランプリ

話しは変わりますが、今日は5年ぶりのM-1グランプリだそうです

今でこそ漫才のネタの合わせ方だとか、間の取り方だとか

舞台で披露する本番前の取り組みもクローズアップされますが

彼等は2分なり3分の間のストーリーをシナリオにします

舞台上で腹を抱えて笑うやり取りも、台本の活字にすれば対して面白くはありません

一言一句台本通りに、アドリブと思わせる部分も台本に活字で書かれています

無言でボケる部分もちゃんとト書きで

(無言でボケる)

と記されている筈です

言葉を自分のモノにしてしまい

独自の空気感を舞台で出せる

同じ台本を素人や他の芸人がやっても面白くはないのです

そんな心構えでいいのだろうか

話しが随分横道にそれましたが、お客様の前で話しをするにはそれなりの準備が必要だと言う事です。

別に漫才をする必要はありませんし、笑わせる必要もありません。

だけど何を話して、何を伝えるのか、例え些細なトークでもそれなりのシナリオを考えずに上手く言葉が出る訳はありません

しゃべりのプロでも台本が必要なのです

例えば、ローリューだとか、イベントだとか、お客様の前に出る機会がある場合は

①事前の準備を行う事、

⓶準備したコトバは自分のコトバで喋ること

こう考えると、あまりにも無謀で失礼なサービスの取り組みに唖然とする事もあります

以上を心がけてください

応援してね!!

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。