温浴施設の物販コーナーで売れるモノ

温浴施設の物販コーナー

ここの売り上げは侮れません

然し本気でこのコーナーに取り組んでいる施設は中々見かけることはありません

どれほど凄い可能性を秘めているか?

僕自身が幾つかの体験があります

会社の本業は酒屋です

現在は10店舗近い酒屋を営業していますが、ボジュレーヌーボ花盛りの頃は温浴施設での売り上げがダントツだったと言う時代がありました

酒屋が本業の会社が、全国的なお酒のイベント期間の売り上げで運営する酒屋で簡単な特設コーナーの風呂屋の売り場にことごとく敵わない・・・(-_-;)

1施設、2週間で150ケースくらい販売していましたのでその数は900本と言う事になります

(今は嘗て程のブームではないので手を出さない方がいいですよ、それに酒類販売の免許も必要になります)

お米も結構売れました

月間で5キロのお米が月に200袋くらいコンスタントな時代もありました

おもしろいのはオレンジの売り上げが毎月80万から100万円あったのも懐かしい思い出です

これにはトリックがあります、生のオレンジを絞る機械を置いて買ったオレンジをそれで絞って飲んで貰うのです

この機械は今でもホテルのモーニングバイキングなどで見かけます

イケイケで客数も多い時代です、ネットも今ほど普及していない時代でもありました

ぼくらは一体何を売っているのだろう

なぜ、風呂屋なのに予想がつかないモノがバカ売れしたのか

それはそこにあるライヴ感だと思います

おふろに入って寛ぐ、そこにブームのワインが置いてある

リラックスした気持ちのまま、普段は口にすることのないワインを買って家に帰って奥さんと或はご主人と一緒に飲んでみようかな

この頃は未だワインの消費が今ほど盛んでなかったですから、”ワイン”という言葉自体が特別感もありました

そろそろお米が切れそうだ

よっしゃ、任せとけとばかりに御主人がお米を肩に担ぎます

ご主人にとってはお米を担ぐのも一つのパフォーマンス

車で来店しているからちょうどよい

ライヴのなせる業です

今ではアマゾンがありますけどね

だけど、どれほど凄いアマゾンなどネットが普及したと言えども全く利用した事のない人は消費世代でも30%以上あるのです

ふろ上がりにスーパーで買うより倍もする値段のオレンジ2個をまるまる”キュッ”と絞って飲み干す贅沢

これは代えがたい体験です

ライヴです

温浴施設の物販コーナーで重要なこと

運営をする立場で忘れていけない事があります

そして多くの運営者がその事に気づいていないのかもしれない

僕たちは一体何を売っているのだろう・・・て事です

モノを売るから値段が気になります

よーく見てみてください、それ隣のスーパーなら半額ですよってものも売れたりします

風呂あがりに商品を手にするより先に財布を広げて買う気満々の女性を・・

”これ買うたろう”と言って相手の意志などお構いなしに商品を手にレジにやって来る男性を・・・

きっと目にしたことがある筈です

彼等は商品を買っているんじゃない事に気づきます

ぼくらは一体何を売っているのか???

ここはライヴハウスです

これに気づけば

やはり

温浴施設の物販コーナーは侮れません

応援してね!!

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。