思いこみを排除せよ

昨日は焼肉部門のミーテイングを行いました。

この夏に向っての各店の緊急課題をメンバーに出させると、全員一致で法人宴会客の獲得を問題視しているようです。

その点について更に深く追求してみると、根底には梅田・京橋・難波等の都心との宴会の比率が頭にあるようです

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郊外で、ほぼ車での利用、法人よりもファミリーが多い温浴施設併設のお店で今の緊急課題は本当に法人の宴会なのだろうか・・・?もう一度各月の宴会状況を聞くと確かに壊滅的な数字である。

勿論、この部分を伸ばす必要もありますが、”緊急”という意味で取り組むには順序が違う気がしましたので、議題を支持されているファミリー客に更に伸ばす課題に切り替えてみました

お客様を観察しよう、裏付けを取ろう

郊外店は都心店に比べてアルコール比率が極端に低いのも特徴の一つです

ほとんどの人がアルコールを注文しません・・・というけれど本当なの??

感覚で無くサンプルでアルコールの利用率を調べてみました。組数でいくと37%の組がアルコールは呑まれていません。63%はアルコールの利用がありますがこれも組数なので、4人のうち1人でもアルコールの注文があれば利用率はあがります。そう考えると確かに思った以上に利用率は低いでしょう

更に、驚く事に37%のうち18%はソフトドリンクの注文もありませんでした・・・(;一_一)!!

要するに、想像以上に”食事”に来られているという事です

飲まない人にお酒を勧めても、先の宴会客の課題と同じで問題解決には成り得難いです。食事に来られたお客様にアルコールでなく、ソフトドリンクを楽しんで頂きながら焼肉を食べて頂く努力をする事が緊急の課題だと思います。

この観点で、お客様から良く耳にすることを課題に挙げれば、デザートに付いてだとか、ホルモンの内容についてだとか色々と課題は出てきます

・1カ月のアンケートの結果、デザートに対する言及がどの位あり、その内容はどういったものなのか?

・お店側が提供するホルモンセットの内容は本当にそれで良いのか?内容を変えれば原価が上がると言うがそれは本当なのか?内容の選択権限はどの位許されているのか?

焼肉部門はフランチャイズとして営業をしていますので勝手にメニューを変更する事はできません。但しお客の声を直接聴けるのは現場です。

感覚や思いこみを客観的に整理して、具体的な裏付けがとれるものは数字も入れた情報として、提案という形で訴えていくべきです。

思い込みだけで走ると間違った苦労をしてしまいます、そんな事を感じたミーテイングでした

応援してね!!

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。