夢の機械で楽しよう!!・・・結果は不良資産で悪夢にうなされる!!

昨季のPLとBSを見直し検証しております

原価償却やリース等イニシャルでかかった投資は年々逓減をしては行きますが、それにしてもまだまだ重い!!

加えて新たな投資や経年劣化による改修・修繕費用を考えると頭が痛いです( 一一)!!

さて、そんな設備の中でも投資はしたが早々と使いものにならなくなったものが幾つかあります。

自動化!便利!安全!コスト削減!・・・あらゆる呪文がプロジェクトを推進する熱のある状態の時期には聴こえてきます。

その結果は

面倒!不便!危険!馬鹿高コスト!・・・呪縛から逃れた途端、充分な実績や検証もなしに導入した付けが現実として見えてきます

何じゃ?この設備?・・・これがなければこの数字はもっと楽だった/(+o+)!!

夢と思えた高額機器、いつの間にか設計図面に載っていた最新兵器・・・・・o(TωT )

そんな奴らがこれだ・・・・

スーパー銭湯の安全はオートメーションじゃなくアナログな目が必要

二酸化塩素塩素殺菌装置

通常浴槽のお湯は塩素殺菌が義務付けられています、二酸化塩素という物質は塩素よりも高い殺菌能力があり、しかも塩素臭がしない。

なので自動的に二酸化塩素で殺菌をしましょうって機械です!
然し、日本の浴場基準は飽くまでも残留塩素基準。市町村の条例によって細かな基準は異なるが残留塩素の値が一定でないと営業許可が下りない。結局二酸化塩素で殺菌したお湯を更に塩素消毒をしなけらばなりません。
この二酸化塩素空気中では有毒なガスを発生するなど取扱いに注意が必要、殺菌能力は強いがその濃度基準が明確でない、そして高価である・・・・・
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大袈裟な装置の割には配管から液体がこぼれて有毒ガスが出たり、お客様の入り方によって殺菌力が変わるのだが上手く調整できなかったりランニングコストも半端無いので早々に機械室の粗大ゴミ化という結果になりました(>_<)

塩化ナトリウム塩素生成装置

さて、その塩素ですが通常は液体塩素か固形の塩素を購入してお風呂の塩素濃度に合わせてその投入量を決めるのが通常です

ところが、自店で塩から塩素を生成し、塩素臭も少ない夢の機械・・・

原材料は塩だけなので低コスト、おまけに浴室の塩素濃度を自動で計って適量だけを投入する素晴らしい装置・・・の筈が??全然・・・・だ(-_-;)!!・・・

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ランニングコストが安いという生成に必要な塩はメーカー指定の相場よりも塩素を購入するよりも高い塩を使わなければならない。しかも残留塩素が出にくく大量に投入の必要があり結局塩素臭もアナログな方法より非効率であった

自動塩素測定装置

こいつがまたまたいい加減・・・メーカによると水質によって変わる、お宅の水質は標準とは違いますので(ーー゛)とは云うが・・・・

日本国中同じ水質なんってもんはなく、温浴業界は井戸水を自己生成しておる訳で標準などありえないのである、業界で使う装置としてはあまりにもお粗末!!

・・・というのが私の個人的な意見である

これらの機器を使ってみて感じるのはアナログでも都度対応を行うことの大切さ、オートメーションに頼りきってははいけないのである

人間の目と感に勝るものなし・・・高い授業料に悶絶しきりである

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。