「温泉ソムリエぐっち」の覚悟と条件
この国の宝とも言える様々な温泉が日本中で湧き出している
誰もが温泉を語るこの国で本当の意味で温泉の恵みを体感した人は実は少ない?
天の恵み『源泉かけ流し」に目覚め、それを伝えるライフワークを仕事に変えた温泉ソムリエが伝えたいこと
目次
天使のようなおっさん!「温泉ソムリエぐっち」とは
餅屋の前で餅を語る
「ぐっち」さんとの出会いは三年ほど前だったと思う
スーパー銭湯の運営をしていた僕は、ある日温浴施設運営者が多く集まる勉強会に参加していたが講義の一つに彼の講義があった
温泉ソムリエなる資格を持ち、温泉をこよなく愛する温泉愛好家が温泉の素晴らしさを熱く語る!
我々温浴事業者を賞賛でもするありがちなものかと思い聴講をしました
彼のポリシーは「源泉かけ流し」なくして温泉に非ず
温泉好きの方はその意味はよーく解る!湧き出る温泉はそのままの状態で入るのが正道
そう言った状態の温泉がいかにすばらしいことかを軽妙なトークで、しかし真剣な思いを熱弁!!
しかし、これは温浴運営者側からするとジレンマのある問題なのです
まず、街中の多くの温浴施設は公衆浴場法や地域の条例にもよりますが彼の理想に答えることができないからです
・浴槽のお湯は塩素殺菌を行わなければならない
・浴槽のお湯は濾過循環しなければならない
濾過循環とはお湯を濾過機に通して綺麗にすること、必然温泉成分も薄まって行きます
・かけ流しを多く行うと排水の為の経費がかかってしまうこと
などなど・・・・
回転寿司屋の集まりで、魚は獲れた港でその場で食べるのが一番うまいのであって君らの提供する寿司は寿司に非ずと言っているようなものです
この場合、現場の雰囲気は
「引っ込め、ばかヤロー」
となるか
「寿司を扱う者として、その理想を体現したい」
と思わせるのは伝道者の資質によります
講演が終わった後の和やかな雰囲気
温浴事業者の前で思いを出しきり満面の笑顔のおっさん
会場の評価は後者であったことは間違いありません
「ぐっち」の日常
関ジャニの番組で温泉について語り、ラジオ番組では定期コーナーを持ち、航空会社や旅行雑誌の温泉コラムや、温泉特集の中の記事の掲載など温泉愛好家の中では有名な彼の日常はもちろん温泉に入ることが中心
前述の通り、彼の推奨する源泉かけ流しを堪能するには全国の温泉地を尋ねなければならず12日連続温泉巡り行脚など日本全国神出鬼没で温泉地を尋ね、各地で「源泉かけ流し」についての伝導活動を行う、まさに温泉づくしの日々
周りからは好きなことを続けていて羨ましがられる彼も、自分の道が正しいのかを迷いながらの毎日で、時には人と会えないくらい落ち込んだりとまだまだ道半ばだと語っています
趣味を仕事にして得られたもの
使命感を持つことが大事
もちろんこれを本業で十分に食える訳ではありません
家族の理解や生活を安定させる為に別の仕事をしなけらばならないのは事実
それでも趣味の世界を仕事として行うのはなぜか、それは使命感だと彼は言います
源泉の良さを自分だけの楽しみでなくもっと多くの人に伝える伝道師として生きる覚悟を持つことができるかどうか
お金は大事だけどそれ以上の価値を見出しているからできることだそうです
自分だけでなく周りが幸せでなけらばならない
奥様も温泉ソムリエの資格を持っておられ、僕も以前彼がパーソナリテイーを務めるバス旅行に参加した時に参加をされていたのでご挨拶したことがあります
嫁には聞かせられないと言いながら苦労はかけていて感謝しているとの思いが大きいそうです
30年来、会話がなかったお兄さんも、活躍を目にして理解を得られたのか徐々に距離が近くなり、先日はまるで子供の頃に戻ったように二人で夜を徹して語りあったそうです
自分の好きな道ということは良くも悪くもわがままな事なので誤解を受けやすい
過去の自分の生き方からそこは最も注意しなければならないとの思いが強く、周りの笑顔が無くなるような道の進み方にだけはならないようにすることを心がける、いつも陽気に振る舞うのは彼が大切にしていることがポリシーのようです
好きなことを仕事にする、「ぐっち」からのメッセージ
いきなり仕事を辞めて趣味に没頭する必要はないし寧ろそんなことをしてはいけない
ですが、本当に好きならば徐々に軸足を移してゆくこと
使命感が犠牲やデメリットを上回るのであれば信念を持って進むこと
僕の使命は生まれたばかりの本当の温泉の良さを伝えていくこと、体験のためのアクションをおこして貰う機会を作ること
それが仕事として成立できればハッピー
まだまだこれから頑張ります
お願い
インタビューを音声で伝えるブログをシリーズ化していきたいと思っています
番組を聴講していただいたご意見、ご感想を頂戴できれば幸いです
文中でリンクを貼りましたインタビューと同じものです↓
「源泉を伝えろ」神の啓示を受けたのだ!「温泉ソムリエぐっち」インタビュー前半
好きなことを仕事にするための秘訣! 「温泉ソムリエぐっち」インタビュー後半
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