人は興味のないものは見えない

人は興味の無いものは観えない、景色の一部と化したものは認識をしない、マーケテイング論ではよく言われる言葉です

犬を飼うと、急に近所に動物病院が増える

歯が痛くなると、急に歯科医院の多さに気づく

逆を返すと自分の興味のないものは目に映っていても人間は認識をしない、だからこそ認識をして貰えるような努力や仕掛けが必要だと言う事、或は新たにその価値を認識して貰える、興味を持って貰える発信を続けなければ為らない・・・・

お店のマネジメントでも言える事です

マーケテイングは市場に向けたアプローチですが、これはインターナルマーケテイング、内部に向けた社員教育としても重要です

今月に入って人事異動を行いました、A店からB店移った社員がB店幹部から注意を受けています、フロントで待機中に腕を後ろに組んでいるからです。

 

注意を受けた社員は、最初は何故そのような注意をされるのかが理解できませんがその理由を聴くと初めて納得をして改善をしました

一方A店では手を後ろに組んでいるスタッフが今も多くいるはずです逆にB店からA店に移った社員はこの事が気になって仕方がありません、先日その事を問題点として取り上げていました

何故でしょうか?答えは簡単です、腕を後ろ手で組んでいるスタッフが今のA店では景色の一部になっているからです。

B店に移った社員は今後恐らく後ろ手を組むことは無くなるでしょう、然しA店の基準を変えるのは今後大変だと思います

何故ならこれを冒頭の言葉に置き換えると、A店ではお店に立つスタッフが手を後ろに組んでも組まなくてもそんな事は興味がない・・と言うのが現状だからです

おもてなし業でこの感覚が蔓延していると云うことは、相当な意識改革が必要です。

病を根治しようと思うのなら、自分の身体がどいった状態なのかをちゃんと認識して治療に取り組まなくてはなりません、医者や看護師任せでは進行は早まりますし手遅れになるかもしれません、向き合う覚悟が必要です。

自分の興味は正しい方向を向いているのか

上記の例はほんの一例にすぎません、言ったつもりが伝わっていなかったり認識されなかったりと言うのは相手が観ている景色がお互いに観えていないと云うことです

これを突き詰めて上記の言葉になおすと相手に対して興味がない・・・て事になってしまします。

おもてなし業である限り、自分を含めてすべてのスタッフがお互いに興味がないと云うことになれば、これはもう商売替えをしなければ為らない程の深刻な問題と言うことになります

興味の正しい方向は、お客様、仲間を含めて人に関心を持つことです、言えば当たり前の事が出来ていない現状を認識して前を向いていく覚悟と勇気が必要です、

 

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。