終わりを思い描くことから始める
久々に会った知人がとてもはつらつとして元気そうでした。
彼は今自分の仕事に前向きに取り組み、将来に向けての展望を考えるのがとても楽しいのだという事で、10年後を考えた時に今どうすべきか、所属する企業でそういった取り組みができる事に満足そうでした。
数年前に会った時には何となく諦めのような、何かにジレンマを感じていたような姿を思い出したが、組織体制が変わり新しい上司は日々の仕事をこなすミクロ的な考えから事業をマクロ的な観点で捉える人のようで、この環境の違いが大きいようです。
全てのモノは2度創られる
話は変わりますが、ある方がショートセミナーを行うのでそのお手伝いをさせて頂きました。
その方は営業マンを研修で鍛えるプロなのですが、その日は一般向けにそのノウハウを使って自分を見つめ直すメソッドを行うセミナーでした。
ワークショップでは10個くらいの椅子を渦巻状に並べて、一番最後の椅子は自分の最後の日でそれ以外椅子は自分の年齢に合わせて適当に自分の人生の過程に見立てます。
その中で自分が最も感情が盛り上がった良い時は今迄の人生でどの辺りの椅子かを選び該当する椅子に座り、その時の感情を思い出しながらその時の気持ちを語ってもらいます。
次に、今度は今までの人生で最も感情が下がり辛かった辺りの椅子に座り、同じようにその時の感情を思い出し気持ちを語って貰います
何があったのかは細かく語る必要はありませんが、椅子に座りその時の感情を思い出すことで自分にとって大切な事、重要視する感情はどんな事で、避けたい事辿りたくない感情が何かを客観的に理解してもらった後で最後の椅子に座り、最後の瞬間の自分の感情を予想してもらうのです。
大半の人は理想とする光景を思い浮かべようとしますが、こうあって欲しくないという感情を思い、それを吐露する人もいます。
7つの習慣:終わりを思い描く事から始める
この考え方は世界的なベストセラーでもあるステーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」でも書かれている内容なので、このワークショップの目的はすぐにピンときました。
自分の人生をどう生きたいのか、あるいはどう生きたくないのかを知る事によって今の行動を変えましょうというのがこの考え方の肝です。
この本では全ての物は2度創られると言う表現で綴られています。
一つ目の創造は頭の中で、そしてもう一つは行動によって創造される、頭のなかの創造は誰にでもできる事ですがそれを行動する事の重要性について語られているのです。
自分の望んでいる生き方と比較して今の自分はそれに満足しているのか?もしそうでないのであれば望む結果を生むためにどういったステップを辿っていくべきなのか、考え実行しましょうって事です。
久々に会ったその知人とは嘗て仕事や属している業界をより良いものにしようと話しをした記憶があります、あの時はお互い自分の立ち位置からでしか物事を見ていなかったのかもしれません。
10年後を意識して今が楽しくなったと言う彼は今までと違う世界感を感じながら仕事に取り組んでいるようです。
ミウロ的な視点で経験の中でしか物事を考えられなかった状況から抜け出したんだなと刺激を受けるとともに終わりを思い描く事から始める事の効用を改めて強く感じました、それだけ彼の態度はハツラツとした良いものでした!!
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