ボブデイランノーベル賞受賞とストーンズとの共通点
世界が驚きを持って発表されたボブデイランのノーベル賞
過去にも詩人として文学賞の候補には挙がっていたらしいが文学界の大半は歌手である氏が候補に上がることを懐疑的でジョークのようなものと捉えていたらしい
賛否も含め湧き上がる歓喜や批判など受賞をめぐる喧騒の中で、受賞後も何のコメントも出さず、受賞後初の公の場のコンサートでも一切ノーベル賞については触れていない
アカデミーは直接連絡も取れていないようだが
どこ吹く風とばかりに距離を置く姿勢にロックを感じる
ボブデイランは現在75歳、50年以上も第一戦で活動を続けその音楽スタイルはフォークからロックへ、独特のダミ声で朴訥に歌う歌声は時として綺麗な声で歌うこともあり、超大物であるにも関わらず「終わらないツアー」と称して世界中の地方の小型ホールやライヴハウスでの活動も続けている
独自の進化と活動を続ける氏にとっては「賞の受賞者」という冠は何の意味も持たないのかもしれない
発信し続けるエネルギー
75歳という年齢で50年以上第一線で活躍するといえばローリングストーンズ
今年の前半は大々的な中南米ツアーを敢行、そして3月には電撃的なオバマ大統領訪問直後のキューバで120万を集めてのコンサートを開催、西側諸国との融和の象徴となる歴史的なイベントを開催した
間も無くそのステージのドキュメンタリー映画「ハバナ・ムーン」が発売になるので楽しみだ
「キューバ人にとってのストーンズ」←詳しくはコチラ
彼等は今も新しいアルバムを制作し続けているという点で共通している
往年の作品に頼り続けることなく創作意欲を燃やし続ける彼らは芸術家として常に新たな発信をし続けているのだ
ボブデイランは今のセットリスト(コンサートで演奏する楽曲)は新しいアルバムを中心に行う傾向が強い、往年のフアンの前でコンサートを盛り上げるにはそれはリスクが高い筈だが常に新しい発信をし続ける姿勢が輝き続ける原点となっているのだろう
ストーンズのセットリストは往年の曲が中心となるがそのステージは大掛かりで年々進化している、50年以上活動を続けながら今も何万人も集客する会場が新鮮な興奮に包まれるのは新たな楽曲作りに裏打ちされた過去の楽曲が進化しているからに相違ない
今を発信し続けることで過去の発信が色あせることなく、決して懐メロにはならないからだ
発信し続ける70代の活動は現在もお手本となる
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