顧客志向とはどういうことか?事業は潰れたら終わり

今朝、某施設のA君が最後だからだとわざわざ入浴しに来てくれました

彼の所属する会社は温浴事業を運営する企業で、自社ブランドの展開と併せて経営が立ちいかなくなった施設を買取り再生する部門があり、彼はその部門で実績を上げています

この企業とは長年ライバル関係でもありましたが、彼はとても勉強熱心で個人的に出席した勉強会等で顔を合わせたり、メッセージをくれたりしていたので企業関係を超えて親近感を持っていました

もしも引き継いで貰えるのならば彼のようにこの事業に熱のある人

人間関係を大切に思える人、勉強熱心な人ならいいな

最後にそう思わせてくれた好青年です!!

正義とは継続する事

昨年末今回閉鎖する施設に先駆けて2施設をある企業に営業譲渡しました(前述の彼の会社ではありません)

この時は「私」自身はお客様との関係は終了しますが引き続き施設を利用していただけるので、その点は気持ちの持ちようは今回と随分違っていたように思いますというよりも、お客様の反応が違うと言った方が正しいのかもしれません

さよならはぼくに対する言葉です

今回は施設自体の閉鎖です、今までご愛顧いただいた方々はもうこの店を利用できなくなるのです

この店を存続させて欲しい

強い口調で迫って来られる方も随分おられます

 

正義とはなんだろう

お客様志向とは何か?

なぜ営業譲渡をしたのか?

なぜ店舗閉鎖を決定したのか?

答えはシンプルです、儲かってないから、儲ける事が出来なくなったから

無責任な言い方に聞こえるかもしれませんがいろいろあって、取るべき道を模索したが、力量がなく結論としてプレイヤーから降りる決断をしたということです

こう考えると究極のお客さま志向とは経営を続けることです、

つまりちゃんと儲けることです

当たり前のことですが、当たり前のことができていなかったってことです

「あんたが居なくなって寂しくなるね・・」と

「施設が無くなって寂しくなるね・・・・」では

意味が違います

今回はお客さま志向という観点で雲泥の差を感じてしまいます

正義とは商売が続けられることです

だから死んではいけません

彼に託した言葉

企業は儲ける仕組みを作る事です

その仕組みを社員に貸し与える事の出来る度量が必要です

社員はそれを利用する事です、利用されるのではなく利用する事

この業界はどちらも未成熟です

儲ける道具でしかなかったり

ぶら下がる思考しかなかったり

彼にはどんどん偉くなって貰いたい、儲ける仕組みに「正しい熱さ」を注入してほしい、その熱さが彼の勤める企業の推進力になるような人であって欲しい

究極のお客様志向で・・・

頼みましたぜ!!

応援してね!!

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。