表現力を鍛えろ

秋の限定季節商品カキフライ、今年はサンプルを4社から集めて吟味してもっとも美味しいカキフライを見つけました(*^。^*)

と言うコメントを書いて来た人がいます

・・・・(-_-;)アホか!!

そんな表現でお客様に美味しさが伝わりますか?

それからもう一つ危うさを感じます、商品に対するこだわりの無さを露見しています

大体、我々は基本は手仕込をベースにしていてそれを売りにしています、季節商品や商材で美味しいものがあればそれは冷凍であっても認めています

但し、商材をしっかり吟味する、それでもひと手間かける、なるべくそういった工夫をすることをモットーに商品開発を行うこと・・・今の飲食スタッフ陣はその意識が希薄になっているなと言う危うさです

表現力の大切さ

表現によって作り手の心の込め方や力の入れ方が、拘り具合が解ります

まず想像してみてください、本当に美味しいものを食べた時にどんな言葉が出てくるのか?

その時どう感じたか?その時思わずとったアクションは?

”おふくろの顏を思いだしました”

”イヤー、何故だか顔がほころびました”

”これなに?思わずフォークの先の○○を見つめてしまいました”

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創作をする必要はありません、然し食材や商材、或は完成した料理はやはり感動をもてるもの、少なくとも他と比較して惚れ込む事が必要です、為らばそこで自分のコトバが出ないと言う事は料理に対して事務的であると言う事になります。

どう美味しいのか?を追及姿勢が欠けています

ありきたりな言葉で誤魔化すな・難解な言葉も必要ない

この質問に対して、ジューシー・フルーテイー・ヘルシーという表現だけで終わらそうとする人が多い、違います大事なのはどうジューシーなのか、どうフルーテイーでどうヘルシーなのか?って事です

やたら彦麻呂言葉を使おうとする人もいます、そんな奇をてらった表現も求めていません

味の玉手箱という表現は上手なようですが、本当はどういう意味なのでしょうか?

バラエテイー感があると言う感じに受け止められますが、玉手箱にはそんな意味はないのです。

エメラルド・グリーンを思わせる鮮やかな味わい・・?てどんな味でしょうか?

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感じた出て来た言葉を、その時思った事を、その時とった仕草がどうだったのかを表現すればいいのです。

もしも、なんのリアクションも無いのなら、そんなものは商品として提供するな( 一一)って話です。

スーパー銭湯の飲食をなめるなよ!

なんのリアクションも感じない商品ならば、料理に携わる人として仕事をしていないと言う事を理解して欲しい、何かが足りないと思えば足し算をしたり、引き算をしたりしっかりと向き合いなさいって事ですよね、頭を使って欲しい、自分の感性を大事にして欲しいってことです。

4つの企業からサンプルを集めたと言うのはお客様に対してなんのメッセージにもならない4つの漁場から商品を取り寄せて味を食べ比べたと言うのと意味が違うのです

どんなカキフライが美味しいの?

ところで、どんなカキフライが美味しいと思うの・・聴いてみると

・衣が薄くて食材そのものを感じる事ができるもの

・食べた時に牡蠣が火傷するほどアツアツのもの

・一口噛むと牡蠣のエキス、磯の香りがジュワーとひろがるもの

・・・ね、出てくるじゃないですか(*´Д`)

ならば、そういった商品を選んで伝えましょうよ

もしもそういった商品が無ければ理想の商品を仕込みましょうよ

それができないなら、メニューに載せるな!!

自信と誇りがあれば問題意識も高まります、言葉は問題意識の裏返しです

頭の蓋を開けた途端年を取って老け込んでしまう玉手箱じゃない事を祈っております

 

 

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。