炭酸泉に見せられて大企業から転職:株式会社カナルライフ馬場英明氏

先日知り合いの起業家が起業体験談を語るトークセッションに登壇されていたので拝見してきました。

彼は某財閥系の大手企業を退職して、今までとは全く縁もゆかりもない業界で今まで取り扱っていなかった商品を販売する仕事を始めました

50を超えてからの決断、私は彼とは起業されてから知り合ったのですが、見た目はバイタリテイーがあってイケイケのセールスマンかと言えばそれがそうでもないのです。

ギラギラしたところが全く無くて、お世辞にもやり手の営業マンというような雰囲気ではないので不思議に思っていました。

そんな彼がなぜ起業して、その仕事を軌道に乗せたのかを改めて聴けて非常に勉強になりました。

株式会社カナルライフ

代表取締役 馬場英明

ターニングポイントは異国の地で白内障になったこと

馬場氏が以前勤めていたのは大手の製紙会社、大学卒業後永らく研究室暮らしの彼は48歳という年齢でいきなり営業開拓の命を受け多そうで、しかもそれは彼にとっては縁もゆかりもなかった異国の地バンコク、そこに新たな拠点を一から立ち上げるというミッションに立ち向かいます。

なるほど、彼から営業マン特有のギラギラした匂いがないのは研究所出身という経歴のせいかと納得できるものがあります。

ところがこの人は見かけによらず物怖じしない性格のようです

以前聞いた話では若い頃はサラリーマンの傍らレーサーもしていたそうで、休みの度にサーキットをかけめぐり、或るいはラリー車では野山を駆ける生活をしていたのだそうです。

家庭もあるし、お金もかかる、40代になって命の危険も感じるようになり引退をしたとのだそうですが、48歳で異国の地で営業するのも、50を過ぎて全くの異業種に自ら飛び込むことも案外彼にとっては刺激を求め何事も夢中になる性格では必然的な選択だったのかもしれません。

そんな訳で立ち上げたバンコクの営業所は軌道に乗せることができたそうですが、2年後白内障を発症して目が見えなくなり流石に不安になったそうです。

この時、自分の将来を真剣に考えると大手企業で一生を終えるよりももっと直接的に自分が世の中に貢献できることはないかという思いにかられ退職を決意したそうです。

滅茶苦茶気持ちはイイ!そうだこれを仕事にしよう!!

目を患い、健康を気遣った彼は日本に戻りスーパー銭湯にはまっていたのだがその時体験した炭酸泉との出会いである考えが浮かびます・・

  馬場さん。。。。

おおー!これは気持ち良い!!サーキット並みに気持ち良い、ラリーよりも快感だ!!よし、今度はこれにハマろう!!

健康につながる仕事こそ自分が行うべきことだと感じた彼は炭酸装置について研究をし、一つのメーカーとその経営者に出会い決意をする。

起業家にとって重要なことその1:赤い糸を見つける

惚れ込んだ商品は見つかったがそれをどう売り込むか?

全く世界の違う世界で、ありとあらゆる異業種交流会に参加をして名刺交換をしたそうだ。

実は私もそんな時に彼と出会いました!

 馬場さん。。。。

行動することはとても大事、異業種交流会を始めいろいろな所に顔を出すことは意味のあることだと思う。だけどそれだけじゃ何も広がらないことがわかったんですよ。1万枚名刺交換してもそれだけでは何にもならない、大切なのは名刺交換の中で赤い糸を見つけ出すことだ、そのことを痛いほど感じましたよ

名刺交換をしながら彼が感じたのは大手企業という金看板を失った名刺の威力の違い、個人の無力感を意識し続けて人脈を開いてゆく。

 赤い糸を見つける3つの能力

僭越だが馬場さんの行動を客観的に見て赤い糸を手繰り寄せる特徴を独断で分析してみた

 ”おの”のみかた。。。

①ギラギラしない

彼からはものを売るという鼻息の荒さが全く感じられない、関係性を築き信頼を得る取引ではこれは一面では強みであるが一方でこれは結論を急ぐ相手には弱いかもしれない。

 ②与える気持ちが強い

彼はギブ精神が強い、利害関係のない私に対しても事あるごとに様々な情報やアイデアを提案してきてくれる。何よりも気にしてもらえている事に感激します。

 ③傾聴力に長けている

最も見習うべきことは傾聴力、分からないことがあるから教えてくださいという姿勢で人と接する力は人間関係の構築で模範とすべきだと感じる、そしてこの姿勢は情報取集能力を高くしているのだと思います。

おそらくこれが赤い糸を手繰り寄せるコツなのだろうと思うので見習いたい

 起業家にとって重要なことその2:正しい目標を定める

先日のトークショーは、りそな銀行が主催でした

銀行が評価する事業は正しい目標設定ができているかということがとても大切名こととされるそうです。

経営者の人柄や目標達成意欲はもちろん重要な要素ですが、それに向買う目標を明確にすることで、やはり数字は重要な道標になるようです。

そして現状との乖離を地道に埋めてゆくことが大切で、起業段階では多くの不安も付きまとい経験の浅さから勢いだけで乗り切ろうとしがちですが、やはりそこは冷静に自分を見つめる心の余裕と準備が大切だと経験談を教えてくれました。

その結果、正しく行動するにはやはり情報と判断力、それを補う為にもやはり人脈の重要性であることを改めて認識されておられるようでした。

起業家にとって重要なことその3:ミッションを明確にすること

金看板を下ろした今、他社や他者との差別化はどう考えていますか?

トークセッションの会場からこんな質問がされました

 馬場さん。。。。

僕はモノを売る人ではないってことを意識しています。自分が仲介した商品で得られる体験だとかあるいは僕自身が介在したサービスの提供をすることで喜んでいただける状況、多分商売の原点だと思うのですがそれがしたい。大企業に居れば、しちゃいけないことがたくさんある、いらんことをすれば叱られるんですよ、だけど今僕は今までできなかったいらんことを山ほどしている、それが楽しいし自分らしい商売の仕方だと思っています。

この言葉にはとても勇気付けられます、やっぱりそうなんだなって思います。

まとめます

馬場さんに教わった起業家として重要な三つのこと

1、赤い糸を見つけ出すこと

2、正しい目標を定めること

3、ミッションを明確に持つこと

馬場さんを見て、小野が感じる赤い糸の見つけ方

1、ギラギラしない

2、貰うよりも与える

3、聴く姿勢、教わる姿勢を大切にする

馬場さん、勉強になりました

株式会社カナルライフ取り扱い商品

  • 人工炭酸泉(シャワー&浴用)装置
  • 炭酸次亜を使った殺菌水装置
  • 除菌・消臭液
  • 炭酸化粧品
  • 食用油再生システム
  • 磁気活性水器具(マグプレミアム)

カルナライフ株式会社

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。