赤字覚悟で赤字にしてはいけない・・それじゃ、誰も幸せにはならん!!

スーパー銭湯で巻きずしを売る

お店の玄関の自動扉をくぐると風呂屋なのに”スイーツ”じゃなくて”すいー!”匂いがしてきます

今日は節分、湯元一丁各店では「巻きずし+入浴券」のSET販売を完全予約で行い、今日は早朝からスタッフが早出で巻いてくれています。

SETで900円、入浴券が750円~800円(平日料金:店によって違う)なので僅か100円で本格的な巻きずし購入できる、破格のお値段設定!!売れて当然!!と思うでしょうが、ところが当初お店のテンションは低かった・・・

何だか、やらされている感満載!!

嘗ては1店舗で500SET 近く売れる大ヒット商品3店舗で巻く巻き寿司は2000本、それはここ数年はSET数は4分の1くらいに減っていました・・理由があります

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それは採算度外視のサービスとして行っていたと云う事、巻きずし2本に入浴券付きで1,000円・・・売れる筈です!利益はほとんどありませんでした。人件費を入れるとギリギリのライン!!・・・OUTの方で( 一一)

赤字覚悟の商売!!て良く聴きますが、本当の赤字にはしてはなりません。

それは商売じゃないからで、そんな事をしては誰も幸せにはなりません・・・お店が存続できなきゃお客様も困ってしまう(ーー;)

それでも、宣伝やイベントとしての効果はあったと思います

ところが、原材料の高騰が年々起こり、光熱費や人件費も上がり、今年は消費税も上がっている

ここ数年は1000円を1200円に値上げしたものの、スタッフの気持ちも入らず、お客様の反応も得られなかった

それでも、この季節がやってきて惰性で企画を考えている状況です、ミーテイングはどの店もいい訳満点です!!

やりたくないなら:やめちまえ!!(-_-メ)

やるなら:売る方法を考えろ!!(ーー゛)

雷を落としました、でも本当に怒った訳ではありません。本当にそう思ったのです。

売れている時は、お客様が喜んで下さっている時は、徹夜で寿司を巻きながらもなんだか皆楽しそうでした

でも、それが不可能になったのならば正直にお客様にお詫びをして止めればいいのです、いや止めなければなりません

お客様に喜んで頂ける別の方法を考えればいいのです、別に巻き寿司は風呂屋で買うものではありませんし

それでも拘るのなら新たな価値を産み出さなければなりません

一番ダメなのは、ただ惰性で行う事です。

結果は・・・去年の倍のご予約を頂きました

と言う訳で、2本だった巻きずしを1本にして+入浴券・・・100円で本格的な巻き寿司が買えるのでうから相当お得です。ちゃんと説明をすればお解りいただける破格の企画です。

だけど、嘗てのイメージがある為に勝手に売れないと勝手に思い込んでいる。発想の転換が必要なんです

重要なのはお客様以上にこちらが楽しむ事、ニコニコしてお勧めできるかどうかがとても重要です

頑張っってくれたのだと思います、往年の数字には及びませんが渋々販売していた去年と比べれば倍のご予約を頂きました。

1本にする事で人件費も徹夜で行う必要はなくうんと削減できました。

お客様にも喜んで頂き、多少なりとも利益も確保できます!!

商売する側も、される側も笑顔である事が大鉄則です!惰性じゃこれは望めませんからね(^-^)

応援してね!!

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。