主人公のドラマの中の名脇役でいよう

今朝出勤すると久しぶりにある常連様とお逢いした

そのお客様は以前と変わらず毎日のようにご利用頂いているようですが、私がお店に立つ機会が少なくなったので中々顔を合わせる事も少なくなっていました・・・

”いやいや、御無沙汰しております、お元気でしたか(^v^)?”

”あれ?今日は旦はんは一緒じやないんですか・・・?”

と聴くと、少し悲しそうに微笑んで、”死んでもーたんや、悲しいさかい聴かんといてーな”

えっ!言葉にならない・・・!!

実に仲のよいご夫婦だった、我が施設で毎朝モーニングを食べて、大阪のおばちゃん特有のちょっと毒のあるしゃべり方をされる奥さんの話を飽きもせず向かい合って30分以上聴き続ける”旦はん”

いやー、自分が隠居しても絶対無理だわな・・・!毎日毎日よく話が続くもんだと微笑ましく思っていた素敵なご夫婦だったのです

お客様の日常生活の中にある事を誇りに思う

スーパー銭湯は食事をしたりお風呂やサウナに入ったりと多くのお客様は日常生活の一環としてご利用頂いているケースが多い

人の人生の流れの中に組み込まれている、それだけにこういった経験は良くある事です、

嬉しい時も、悲しい時も、独りだったり、家族と一緒だったり、自分達の施設が多くの人の生活の風景として溶け込んでいる事を嬉しく思います。我々の施設は家でもなく、会社や学校や組合等のオフィシャルな社会の場でもない第三の場所なのです

そこに行けば自分を取り戻せる、ニュートナルになれるそういった場所を提供している事に、誇りと喜びを感じます

大好きで仲の良かった”旦はん”と過ごした空間は、これからもこの方の日常の場所として淡々と自分をニュートラルにできる日常の場としてご利用頂きたいと思います。我々はそのドラマの主人公にとってはチョイ役の端役です。でもその物語には欠かせない役でありたいと思います

”旦はん”大丈夫やで、今日もおかーちゃんは風呂入っていつもの場所で朝飯食べてはるは!ちょっと淋しそーやけどな”

短い台詞を心の中で呟き続けたいと思います

応援してね!!

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。