有効な排熱利用(光熱費削減)

時々お風呂屋の設備的なお話を書きますが、その中でも時々採り上げるコージェネレーション

ガス発電機があります。

我々の施設はボイラーの原料は都市ガスを利用しております(関西は大阪ガス)

このガスを使って発電を行うシステムを各店導入しております

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月間のボイラーのガス使用量はバカになりません(;一_一)

ワザワザコストをかけて設備を導入するのは3つの理由があります

①一般的に電気よりもガスの方が安価である

②この設備を導入する事でガスを安く購入できる(大阪ガスさんが負けてくれるんです)

③電気を作る際に燃やしたガスの排熱を利用できる

トータルで考えるとこのシステムを利用した方が、ガス料金の節約になるからです

本当にお得なのかな?

何度か資料を取り寄せて自分で計算をして観た事があります、然し正直言えば素人ではなかなか理解出来ないですし、頂いた(大阪ガスさん)資料から机上論んでいくと確かにメリットは出ますが・・・

その最も大きな貢献はこのシステムを導入する事に寄るパケージ料金となります、単価を下げて貰えるという部分です

ならば、このようなモノを導入せずとも端から負けてくれればいーじゃんと思うのですが(-。-)y-゜゜゜

発電をすると言っても全ての電力をカバーする訳でなくて一部ですし排熱利用も正直なところどの程度削減に寄与しておるのかは良く解りませんでした

ガス単価×平均使用量>コージェネイニシャル&ランニングコストでしか判断していなかったのが事実です

排熱利用率を計測して貰いました

昨年寿命を迎えたシステムを入れ替えた際に、この排熱利用の利用率を計測できるようにして貰いました

そうするとその利用率は少ない時で40%、平均値で65%だったことが判明しました

原因は排熱で暖めるのが汲み上げてタンクに入れる時に基礎温度を上げる事にのみにしか利用されていなかったからです

つまり、平日のお客様が少ない時は新たなお湯は必要ないので新しい水は必用ありません、この時作られた排熱エネルギーは捨ててしまう事になります

そこでもう一か所、お湯を貯めておく循環系統の保温にも利用する事にしました

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お湯を貯めておくストレージタンク・

閑散時でも一定の温度に保っておかないといけません

お客様が居ても居なくても、お湯の温度は冷めない様に一定の温度に保つ必要があります。

冷めない様に常に一定の温度に保つエネルギーに排熱を利用する事で常に90%以上のエネルギーを利用できるようになりました

試算によるとこれで月額10万円以上の節約になります

コージェネレーションを御利用の御同業の皆さま

排熱が正しく使用されているかどうかは回収熱量の回収率を計測する必要があります

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増設したタンク保温用の熱交換機

今は相談すれば正しく計測を大阪ガス様で行ってくれる筈です

ノーチェックだ!という施設がありましたら一度相談される事をお勧めします

応援してね!!

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。
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