ドラフト会議に見る広島の人材力
フリーターを重宝する社会の危うさ
今の面接フリーター?学生?
アルバイトスタッフが面接の後社員間で交わされる会話の一つ
若くての吞み込みの良いフリーターが欲しい!
この会話の根底にはこういう期待が込められている
学生だと部活だとか、テスト休みだとか、あるいは繁忙期に帰省してしまうとか色々と制約があるからだ
求人率が回復し、嘗てのように正社員で働くことができない訳ではない現在そうそう都合よく希望に叶ったフリーターが見つかる訳でない
働き盛りの年齢で敢えてフリーターという立場をとる若者は少なく、その選択をする者にはそれなりの思惑や理由があるが考えてみればフリーターというのは企業にとっては随分と都合の良い存在である。
日本の経済がフリーターという立場重宝するのは乱暴な言い方をすれば人材を資産として扱わなくなったとも言える、またホリエモンが言うように派遣社員制度もまるで人身売買のようだというのもわかるような気がする
中小企業はカープの人材戦略を見習うべきだな
1番から9番まで全員生え抜き
出戻りベテランも二人ほどいるが広島愛に溢れ、チームの精神的支柱
資金が少ないので生え抜き選手を育てるしかない、時としてFA市場の草刈り場になるが去るものは追わず、嘆くことなく(嘆いていると思うが)次の選手を黙々と育成する
大型補強もないので育った選手には活躍の場があり、選手は実戦で力をつけていく
競合した選手の抽選を任されるスカウト
3年前の事、我が阪神は九州共立大学の大瀬良投手を一位指名しヤクルトと広島との競合となった
小川監督と和田監督に挟まれて広島は田村スカウトがその大役を担った
日産のカルロスゴーン社長とトヨタの豊田章男社長に挟まれたマツダ人事部係長といったところでしようか・・・
大型補強のできない広島は有力新人選手の獲得こそが他球団と比べると深刻な課題で無名時代から可能性のある選手を見守り発掘し、入団した選手を時間をかけて厳しく愛情を持って育成する
田村スカウトは九州地区担当スカウト、大瀬良投手を見守り続け良好な関係を構築してきた担当者である
この日の担当者の大役は球団をあげて人材を大切にする風土の表れのように感じられます、大役を果たした田村スカウトの緊張した面持ち、タジタジだけど滲み出る誠実さ、何より指名を受けて安心したような笑顔を見せる大瀬良投手
黒田投手の年棒を引けば12球団で最低の年棒総額と言われる球団、中小企業が大企業に勝つ組織づくりの参考になるように思います
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