真理を忘れた企業は滅びる!!
ねや寿の湯では昨日、今日と2日間休館を頂いております
温浴施設のメンテナンスと言えば機械関係の修繕が多いのですが、今回は建築がらみの修繕が中心となります
屋根のけらば(切妻屋根の裏側)がことごとく剥がれて安全性の上でも見た目も悪いので張り替えを行っております。露天風呂は営業をしながらではできません。
屋根内に雨や結露による水滴や湿気が多い事に加え施工そのものが手抜きではないのかと思われる節が随所で垣間見えます。
ジェット風呂の埋設ノズルが折れていたり、天井裏にビルトインされたエアコン本体が故障したがその点検も取り換えもできない構造だったり、岩盤浴の天井が落ちてきたり・・・・
開業して8年目とはいえ3施設ある我々の施設の中では最も新しい施設ですが従来の2店舗と比べると首をかしげたくなるような傷みが次々に起こります・・・・(-_-メ)
責任問題をぶつけたいが・・・
この施設を施工したのは、当時1部上場であったゼネコン大和システムという会社です。
この会社、当時はデベロッパーとして土地開発を行う不動産部門が業績の中心で、建築部門が上物を建てるという仕組みで業績を伸ばした会社でした。
我々の施設も不動産部門からの持ち込み案件で、当然建築部門もヒモつきです。
しかしこの建築部門がゼネコンなのに弱いのです、力がない!!
社内では不動産部門が肩で風を切っているようなイメージ
対外的には頭に立ってはいますがサブコン(実際に施工を行う外注建築会社)に対して押さえが効かない!従来の付き合いのあったゼネコンに比べ統率がとれていない、もっと言えば緩んでいるのは一目瞭然です。
現場の施工が気が入っていないかどうかは運営が始まれば解ります、2年過ぎ4年が過ぎ、5年が過ぎ・・従来ではありえないような現象が次々に起こります
然し、窮状を訴えようにももうこの会社はありません
本業は何か?真理を忘れた企業は滅びる
大和システムは国内の不動産市場の悪化により、活況だった不動産部門に陰りがみえます。仕入れた土地や開発したマンション等の棚卸資産が膨らみ経営の危機に陥ります。
それに加え、マンションの値下げ合戦などにより建築部門の業績も悪化してゆき、最終的には倒産をしてこの会社は消滅しました。
会社の経緯や発展の方法は色々あってよいと思います。然し建築会社としてお付き合いをさせて頂いてとても残念に思うのは建築会社としての信念とプライドを持って仕事をしていたか?と言う事です。
魂が宿っているかどうか?建築物は2年、5年。7年と経年を辿ると露呈してきた!そんな感じです。
建築物には責任はありません、我々は運営者としてこの施設に魂を込めた運営を多なう事が真理であり使命であると思います。
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