温浴施設のエネルギー削減

温浴業の原価、最も大きい仕入は水光熱費になります。

大量の地下水をくみ上げて、血液のように施設内に水やお湯を循環させます。そのためには何十個ものポンプを動かす電力が必要になります

汲み上げた水を温めお湯にしたり、浴槽のお湯を冷めないように保温するためにはボイラーでお湯を温め保温の為に大量のガスが必要です

使い終わった浴槽のお湯や、身体を洗したお湯は下水に流しますが、その量は半端ない下水代がかかります。

お客様が多くても少なくても一定の光熱費がかかります、経費項目は変動費ですが実際は固定経費でもあります

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少しでも削減したい光熱費、今までもイロイロ取り組みをしましたが、この一年間で新たに取りみ効果のあったものはこんな事です。

・ガスボイラーの交互運転の徹底

当社の各施設にはお湯を温めるガスボイラーが2基あります、真冬の寒い時期は難しいですが、比較的気温の温かい時期は客数にもよりますが1基の運転で賄えます。燃焼運転していない時間も待機運転をしますのでガスが必要になります。1基運転の徹底で多い月では25%の削減ができた月もありました

・ジャグジー風呂のポンプのスイッチ化

ある店でバイブラポンプを止めました、バイブラポンプとはいわゆるジャグジー風呂に気泡を送り込むポンプの事です、この浴槽を炭酸泉に改造したためジャグジーを使うと炭酸が抜けてしまう為です。そのほか泡ぶろ系のポンプは従来営業中は連続運転していいましたが、お客様が利用されるときにスイッチを押してもらう形に切り替えました。こういった取り組みでバイブラ系の消費電力は50%カットとなりました

・チラーの夜間停止

ガスボイラーやその他の循環ポンプは当然営業終了後は止めています、しかし水風呂を冷やすチラーという機械は切らずにいました、これを切る事でチラーにかかる電気代は10%カットとなりました

やり尽くしたと思ってはいても探せばまだまだ節約ポイントは見つかるものです、細かい事も含めて小さなことの積み重ねが大切です、今後も新たなポイントを見つけていきたいと思います

それにしても使用量を1%づつ削減しても、エネルギーコストの無常な値上げをされては小さな努力も水の泡です(-_-;)・・・電気、ガス20%値上げっていい加減にして貰いたい、消費税分も含むと23%ですからね、これじゃ日本の産業は持ちませんよ・・・

と愚痴も出るのである(-_-;)(-_-;)

 

 

 

 

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。
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