公平な”えこひいき”

お客様からクレームのメッセージを頂きました

 

我々のお店はお食事だけでもOKなのですが、初めてお昼ご飯を食べに来てくださったお客様が、日替わりランチををオーダーすると生憎売り切れで断られたそうです

 

暫くすると別のグループ連れのお客さまが”日替りいけるやろ、3つ頂戴”とオーダーを通すと驚く事にオーダーが通ったそうです

 

なんで(-_-;)・・・・・!

 

そりゃあ頭に来てもおかしくはない!客を差別するのかと不快に思われて当然です<(`^´)>

 

早速聴き取り調査を行うと、後から来たグループはもう何年も毎週来られる常連さんで、決まって日替わり定食を頼まれます。この日は用意した数が思いのほか多く出たために気を利かして残しておいたそうです(ーー゛)

見ていて気持ちのよい依怙贔屓をしなさい

お客様に依怙贔屓をしなさい

 

おもてなしを大切に、個性を発揮して、貴方の事を好きなお客様に来てもらいましょう

 

好きなお客様によくしてあげたい

 

僕が日頃言う事はもしかして極論は依怙贔屓しなさい・・・と言う事かもしれません

 

依怙贔屓は接客業では大切な要素の一つだと思います

 

だけどそれは、その依怙贔屓を当事者じゃない人が見てほのぼのとするようなものでなくてはなりません、私も常連になりたい、僕もこの店のこの人と仲良くなりたい、そういった性質のモノであるべきなのです

平等だから際立つ依怙贔屓

”奥さん、今日も奇麗だねコレ一匹サービスするよ”だみ声で叫ぶこんな魚屋さんてもう無いように思うでしょうがデパ地下の食品売り場では今でも堂々とこんなやり取りが行われています

 

これを見て目くじら立てる人は基本いない筈です(女の世界はそう甘くはないかな(゜_゜>)?・・)

 

でもこれって基本平等なのです、目の前の奥さんがさほど綺麗じゃなくともこう言っちゃう、或は野村監督の奥様サッチーでも”奥さん勉強せなおっかないから一匹サービスするよ”

 

折込済みなんですよね、一匹のサービスじゃなくてこういった声をかけて貰えるかが本当のサービスなんだと思う

 

さっきの例だと、後から来た常連さんに、

 

”ごめんね○○さん、今日の日替わり好評であと2つしかできないのよ・・・”とオーダー前にこちらから固有名詞を出してお詫びする、これだって立派な依怙贔屓ですよ

 

見ていて気持ちのよい依怙贔屓と言うのは心の問題、思いやりの問題なのです

モノより大切な思いやり

さっきの魚屋さんは一匹のおまけが嬉しいんじゃなくて、声をかけて貰える事が嬉しいんです

 

一匹おまけする事が当たり前になれば、それはもう特別じゃなくなる

 

いつ行っても提供して貰える、この間は大盛りだったから今回も大盛り、

 

貴方の取った依怙贔屓が特別じゃ無くなるような事はしてはならないって事です

 

”いつもして貰っている””誰々さんならこうしてくれる”・・・どうですかよく聞く言葉ですよね、最早それが当たり前、ありがたみ等微塵も感じない、通常なサービスがマイナスに捉えられる

 

貴方の特別な思いやり”依怙贔屓”が物質以下になってしまった証拠です

 

貴方の心意気を粋に感じる

 

こんなやり取りができるお客様は特別ですよね、その空気を共有できるって事が立派な依怙贔屓です

応援してね!!

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。