ロッカー荒らしにご用心
目次
”ロッカー荒らしにご注意ください”
温浴施設に出かけられたときに必ずといっていい程脱衣場で目にする警告文
施設内で起こるトラブルや犯罪を記す事には気が引けるのだが、ロッカー荒らし〔盗難)は実際に起る犯罪です。
経験や警察・同業者から聴いた話から手口は大きく分けて3つあると思います
・浴室で外したロッカーキーを盗まれる
経験上最も多いのは、鍵をかけて浴室に入りそれを浴室で外して置いておいた隙に盗まれるケースです、洗面器に外して入れっぱなしておくとか、頭や身体を洗う時に邪魔になるので外してしまうとか・・・
ほんの一瞬の隙を狙われます。
中には犯行のあとその鍵を元に戻すというテクニックを使い犯行の発覚を遅らす、或は犯行そのものを気付かせない手口もあります
シャンプーをしている間に盗んで、終わるころに戻す、ルパン3世もびっくりのような鮮やかさ・・・
ちょっと信じられないような話ですが、これは実際に我々が捕まえた犯人の自供です
・合鍵を創られるケース
これは少し前にある地方都市で捕まった犯罪グループの自供によって発覚し、報道もされたので記憶にある方もおられるかもしれませんが営業中に鍵を持ち出し合鍵を作り、再び戻って鍵を戻して獲物を待つケース
これは完全な組織犯罪ですね
我々の施設でこのケースが実際に行われた事があるのかどうかは解りませんが、報道によると捕まった犯人は全国行脚を行い、家宅捜索では数千に及ぶ合鍵が施設名毎に分けられ保管してあったそうです
100円リターン式のロッカーや、鍵の貸し出し式のシステムでは鍵を持ち帰れれるケースは少ないですが、フリーロッカーでは故意ではなくとも持ち帰えられてしまう事が良くあります
施設対応としては鍵の交換やローテーションを行いこういった犯罪を未然に防ぐ努力はしていますが、日中に持ち帰り戻って来るとなれば難しい問題となります
・手荒なロッカー破り
今迄あまり経験した事が無かったのですが、先日ある施設で発生したのはドライバー等を使って強引に鍵を壊すというケース。人の目がありますのでこれも熟練した者の犯行と思われます
発覚のリスクを覚悟で開き直っていますし、凶器にもなる道具を持っているとしたら厄介で恐ろしい事ですが、見つかれば確実に取り押さえられるでしょう
貴重品は持ち込まない
申し上げにくい事ではありますが、こういった犯罪は施設側も被害者である事は間違いありません。犯罪を起こさない環境を創る努力を怠らない事は当然なのですが、責任問題や保障問題についてはご期待に沿えないケースの方が圧倒的です。
被害者同志が争う等という悲しくて残念な結果だけにはしたくありません。
憎むべきは犯罪です
こういった事を起こさない為にも貴重品は持ち込まない、或は貴重品ロッカーに預ける習慣を持って頂く事が最大のポイントと考えます
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