スーパー銭湯のフロントの仕組み

スーパー銭湯の受付システムにはイロイロなパターンがあります

大きく二つに分けると券売機でチケットを購入する前払い式か、バーコード清算による後払い式かと言う事になります

効率が良いのは断然券売機による前者です、チェックインやチェックアウトは券売機式に比べ時間がかかるので人員も必要となりますし、お金の受け渡しにはミスが付きまといます

券売機による前払い式にも大きく分けて2つのパターンがあります

一つは脱衣ロッカーを指定するシステムとフリーで使って貰うシステムです

脱衣ロッカー指定の門の湯・フリーの摂津の湯

脱衣ロッカーを指定する場合は大抵の施設が下足ロッカーの鍵との交換になります

メリットは靴の鍵と入替なのでご入浴されるお客は確実に靴を靴箱に収納されます、玄関に脱ぎっぱなしだとか、靴箱に入れたけど鍵をかけないで帰り際にどこに居れたか解らなくなり大騒ぎされる方・・・というのが無くなります

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靴箱と脱衣ロッカーを交換する門の湯

入浴中には下足の鍵を預かりますので、靴箱の鍵を失くしたという方(98%は失していない・・)も大幅に減ります

これ、結構大変なのです、忙しい時間にかたっぱしから空箱を開けたり、ぐずるお客様をなだめながらカバンの中身屋や財布の中身を広げて貰ったり(-_-;)

簡単に”ここに入れたから開けてくれ”と言われても、鍵やシリンダーは特注品で無償に開けるはできませんし、第一その靴が保人のモノかどうかは確認のしようがありませんから・・

それから、逆に脱衣ロッカーの鍵をうっかり持ち帰えられる心配もありません・・これ結構大変なんです。

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鍵交換の門真はロッカーの傷みが少ない

脱衣ロッカーはお客様が着替えられる時以外はきっちりと閉っていますのでロッカーの傷みが少なくて済みます。

今日はお休みしますと電話をくれる律儀なお客様

朝フロントに立っていると「もしもし〇〇ですけど、今日はお休みします、ごめんなさい」と電話をかけてくる方がいます。これお店の従業員でなくてお客から・・・

何て律儀なお客様・・・

これには理由があります、常連様はそれぞれお気に入りのロッカーがあって、空いていれば要望されたロッカーキーをお渡しします、毎日の事なのでフロントスタッフは鍵のナンバーを覚えて、何も言われなくてもその番号を平日の午前中やお昼など支障のない時はなるべく取り置くように配慮します

これはサービスの公平性という観点では問題かもしれませんが、お得意様を大事にするという点ではとても大切な事ではないかと思います

僕は透明性のある依怙贔屓はとても大切な接客の要素の一つだと思います

件の電話のお客様は今日は行けないから取り於いておかなくてもいいですよ、という意味で電話をくださるのです

デメリットも沢山あります、例えば靴箱の鍵を他のお客様のモノと間違えるだとか、フロントでは脱衣場の状況が解らないので、上げって着替えをしている人の横の鍵をお渡しして叱られてしまうとか・・・(-_-;)

然し、鍵の交換をフロントで行う、この単純なやり取りの中で言葉を交わす機会がある事が実は一番大きなメリットではないかと思います

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。
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