”タダ券頂戴な!!”は悪魔の呟き!!

営業に出かけると営業先で、”タダ券持ってきーな”とはよく言われる言葉である。

 

まあ、関西では一種の挨拶みたいなものであるし、笑ってスルーするか、”冗談は顔だけにしてや”と関西風で返すのだが、本音を言えば冗談じゃない・・・(ーー;)

 

突き詰めれば600円とか800円だとかのチケットを売りに営業に出ている訳で、それをタダにしろとは冗談にもならないのである。

 

こう書くと、損して得取れ!とタダで入らして食事やらリラクゼーションやらで儲ければいいんだ・・と商売のイロハについて御高説を受けそうだが、実体はなかなかそう上手くはいかない。

 

我々はデイズニーランドのように客単価1万円を超える商売ではない、その10分の1の商売で柱の売り上げをタダにして成立する筈か無いのである・

 

定食屋で定食タダにするからお土産の佃煮買ってね、とかケーキ屋さんでどれでもお好きなケーキをプレゼントするからコーヒー飲んでね!と言っているようなものである。

 

そして、総じてこういった人は貰ったチケットを一人で握りしめてやっては来るがお金を落とさずに帰って行くのである・・・・(ToT)/~~~

虚栄心は商売の敵である

嘗て、宝飾品の販売に携わっていました。時計を売らせるとピカイチのベテラン販売員にコツを教わると、自分自身が良いモノを身につける事と、お客様より良いモノは身につけない事と教わりました・

 

販売する者のステイタスは、宝飾品を身につける事で満たすのではなく、良いモノを自分の手でお買い上げ頂く事に見出すべきであるという事です

 

もう一つ、温浴業に転じて、責任者に任命した者がこんな事を言って来ました

 

ある程度自分の采配でサービスをさせて下さい!・・・自分の知り合いやお得意様が来店された場合限度内でサービスをさせて欲しいというのです。

 

突き詰めてその内容を確認すると施設の責任者として自分の知人、家族には一般のお客様と違うサービスがしたいという事です(ーー;)

 

こいつはいつか事故を起こす・・・!と感じたのを覚えています。

 

結果は・・・・後任の責任者は緩んだ空気を立て直すのに大変でした(;一_一)!!

安売りするな高く売れ

正論を述べるようですが、お恥ずかしながら実体は毎月毎月割引企画やプレゼント企画を考え、実施させる日々です。自分の売っているモノを正々堂々と定価で販売する。それでも尚且つお客様の満足がそれ以上のモノを感じて頂く!!

 

”あんたな商売解っとらへんな!割引券なんか持ってくるような自信の無い店行けるかいな<(`^´)>”

 

どうせならこう言った商売の基本を叱って頂けるお客様に支持されるような商売をしたいものです。

 

いやはや勉強・勉強!!

 

※関西では”勉強しいや”・・・は”まけときや”・・だけどね(^_-)-☆、でもこういうお客様はなんだかんだいっても御来店して頂けるものなんです!!

応援してね!!

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。