スーパー銭湯で使う塩素はトローチのような形をしています

スーパー銭湯の塩素管理

公衆浴場の浴槽のお湯、水、温泉等を循環をさせて運営する場合、ご存知のように塩素管理をしっかりと行い一定以上の殺菌管理を行わなければなりません。

循環というのは浴槽の水やお湯を循環させて濾過機を通して汚れを取り除く為に配管を使って回転させる事をいいます

この最中にお湯や水は熱交換器という機械を通って一定の温度に保たれるように設計されています、と同時に当店ではこの流れの中で濾過器をを通過して綺麗になったお湯に塩素を加えて殺菌を行います。湯元一丁グループでは1時間に3ターンつまり20分に1回の割合で全浴槽のお湯は全て濾過器を通過する設計になっています。

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上が固形塩素、下の機械に入れるとお湯の流れによって少しづつ溶けだします。

 塩素の量が多いと塩素臭のきついお湯となりリラックスができません、かといって塩素が少ないと充分な殺菌ができずお湯が白濁してきたり匂いを発しったりしてしまいます。

塩素濃度の基準は最低基準が設けてあり、それ以上に保たなければなりません。

当店で使っている塩素は固形なんですよ

塩素といえばすぐに思い浮かぶのはハイター等の液体漂白材ですが、当店ではお風呂の殺菌には固形塩素と顆粒の塩素を併用して使っております。

固形塩素はトローチのような形をしており循環するお湯の流れによって少しずつ溶けながらお湯に混ざります。お客様の多少でお湯の汚れは変わりますので個数と流量を調整して塩素濃度を調整します。

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上は顆粒タイプの塩素速効性があります 下は温度と塩素濃度を決まった時間に測定します

 顆粒は水溶けが早いので速攻性があるので早く塩素濃度を上げたい時に使います。

ご入浴の際に見かける事も多いと思いますが、計測は決まった時間毎にスタッフが各浴槽の塩素濃度を計測して、その都度対処を行います

以前は全自動の大がかりな機械を使った事もありましたが、正直人間の小まめなチェックと感覚に勝る事はできませんでした。

塩素臭のきついお風呂は興醒めしてしまいます、プロ意識を持って心地よく安全なお湯を楽しんで頂けるようにこれからも努力致します。

 

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。