コップの中のゆで蛙

お店には就業マニュアルと言うものがあります。

何でもマニュアルに逃げるのが嫌いなので長い間オフィシャルなマニュアルは作っていなかったのですが、数年前に組織としての行動規範を明確にする為に是非必要だと言う声が大きく、それでは作ろうと言う事になりました

但し、そのマニュアルは時間をかけて社員達で意見を出し合い、一つ一つ精査していきました

上意ではなく、ボトムアップで作ったルールです

お店によって遵守度が違います

自分達で作ったマニュアルです、最初の数カ月は苦労をしながら浸透させる努力をしていました。

しかし、最近このルールが守られているお店とそうでないお店の格差を感じるようになってきました、お店の空気感が微妙に違います

お店の空気には4つのパターン

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①締まった空気

きつすぎないけれど一定の緊張感が持続している雰囲気。失敗した時に自己責任を自覚し「いい訳」をしない状態で上司も部下も関係なく間違っている時は指摘し合える

②縛られた空気

誰か特定の人にきつく縛られている状態。失敗した時には責任回避を行い「いい訳」をしてしまう、上司から部下に指摘はできるがその逆はできない

③緩んだ空気

締めたのに緩んできている状態、ほっとくとほどけてしまいます。失敗を許し合う、いい訳を許容する、間違いの指摘には反論する、見て見ぬふりをする

④ほどけた空気

倫理観が欠如した状態・チームとしての崩壊が始まっている。失敗しても失敗と思わない思考停止状態。公然と後ろ向きな発言が行われる状態 (「空気で人をうごかす」:横山信弘 著)

犯人は空気だ

見て見ぬふり、いい訳、責任転嫁、こう言った状態が現象面で見られた場合その空気を変えなければなりません、特定の誰と言う場合もありますが多くの場合はその元凶は個人では無くて組織の空気です。

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少しづつその様な状態になってきたチームは気づかない内に締まった空気は緩み、いずれほどけてしまいます、コップの中のゆでガエル、冷たく引き締まった水がやがてぬるま湯になり、沸騰して気づかずにゆであがってしまいます

そうならない様に、空気変えていきたいと思います

 

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。