名医の条件:病院はサービス業か?ファクトリーか?

高校1年の冬、授業中に割れるような頭の痛みに襲われ吐き気が止まらなくなりました 。

 

黒板はぐるぐる廻り、早退をして町医者に行きましたが原因は解らず、その後も吐き気と頭痛は止まりません。後日大学病院で数々の検査を行った結果急性緑内障と診断されました・・・・

 

その後も進学をしたり、就職先で転勤を繰り返す度に紹介状を書いて貰い担当医が変わりました が27歳の頃紹介状を書いて貰い某総合病院の緑内障の名医と言われる医師に担当して貰う事になりました

 

担当医は関西のみならず、広い地域から噂を聴きつけ診察を希望する方が多くいるようです

病院はファクトリーか?サービスステーションか?

さて、この先生今から数年前に独立をされて仲間と二人で緑内障専門の病院を立ち上げられました。

 

ご自身の専門分野に専念される事は効率がいいでしょうし、ご自身の経済的にも正しい選択かもしれません。

 

その人気は衰える事を知らず多い日は二人の医師で100人近い患者を診られているのではないかと思います。

 

独立されたので手術日や学会等に出かける日には変わりに一般診察ができないので予約状況は厳しくなるばかりです

 

  診察の前に、眼圧検査、視力検査、視野検査、時には眼底写真の撮影等様々な事前検査を行います、その都度検査方法を一から説明を受けます。僕にとってはもう30年以上行っている検査、特に視野検査は一般的にはそう行われない検査なので細かな説明を受けます。

 

医療機関としては当然の事でしょが、僕からすれば30年以上も前から受け続けている検査ですともすれば説明をする看護師さんが産まれる前か、おしゃぶりをくわえてバブバブいっている頃からやってる事なので細かで機械的な説明は正直煩わしいんですね

 

はい!はい!了解!了解!っと そんでもって、検査が終わり待たされること1時間から2時間、やっとの事で診察です 診察の後お決まりの解説が1分程される、前回の視野検査の結果、今回の結果、23年間年間3回過去に於いて異常があった事が数回あり、3度程手術もして頂いた、この先生とはもう何十回も顔を合わせています。

 

しかし暑いですね、寒いですねの時候の挨拶すらした事がない、そういう事が好きでないようです。

 

病状の説明について2回以上質問をするとイラついた声でトーンが高くなる!ペースを崩されたくないのかな?時間がもったいなにのかな?・・・いつもそんな事を思ってしまいます。

スーパー銭湯の運営で活かされる教訓

人は無い物ねだりです、23年間変わりがないと云う事はいつ失明の憂き目にあってもおかしくない私にとっては感謝こそすれ、憎まれ口をたたく必要はない事だし、先生や病院に感謝しなければならない事だと思います。

 

看護師はどんな患者に対しても間違いのない検査を行い、医師は一人でも多くの患者を観るためには不毛な時間は必用ない、先生のポリシーがそうであるならば機械的なこの診察スタイルこそが正しいのでしょう。

 

さて、私の仕事は温浴業ですが、規模が大きく、一日に何千も収容する大型温浴施設に、昔の街中銭湯の風情を懐かしむ声や求めるお客様も多くおられます、然しながらそう言う方の大半が大型施設には通うがもう何十年も街中施設には行った事の無い方だと云う事です。

 

人は無いモノをねだる、朝から薪割りをして夕方の開店準備を行い、夕方からの営業で番台に座り、毎日来店される100名のお客様の顔と名前を覚えて、固有名詞で世間話しを行う。

 

当たり前の事だが同じ事を営業時間19時間、朝の6時~深夜1時迄年に3回来店されえるお客様に同じサービスができる筈はないのです。

だからこそ大切な事がある

自分達のポリシーをちゃんと伝える努力をする事、発信を行う事がとても大切だって事です。

その為にできる事をする、病院に勤めるナース達は何故自分達が全ての患者さん達に同じ対応をしなければならないかを明確に伝え、その思いを共有している事を!

 

医師は一人でも多くの患者を裁くのではなく救いたいと云う事を明確にして発信する事を!

 

私達の施設では来店されたお客様に自分を取り戻して貰える場所でありたいと云う事を!

 

自分達はここで働く事によってできる範囲でそのお手伝いをできる事を願っていると云う事をポリシーを明確にして、可能な発信を行って行く事が大切なのではないかと思います。

 

伝えなければ伝わらない、願わなければ叶わない。

 

なんとか見える目でPCを打ち込みながらそんな事を思う次第であります(^v^)

 

病気のことを思い悩み精神科医を選択しなかった事を、そして眼科のスペシャリストとしてこの目でモノが見える事を 感謝しとりますよ(-。-)y-゜゜゜

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。