温泉ソムリエグッチのバスツアー

温泉ソムリエぐっちと行くバスツアーに参加して来ました

関西のスーパー銭湯何社かが行ったバスツアー抽選企画の景品の一つです。

ホンモノの源泉かけ流し天然温泉をこよなく愛するグッチ氏、彼の推奨する源泉が楽しめる湯峰温泉に出かけて、約1時間半の滞在で良質のお湯を楽しもうと言う企画です

 

抽選で当たるバス企画、無償または低料金で参加できる事で有名です。

じゃあ、運営会社は何処で儲けを出すの?

良く知られている事ですが一般的には途中で立ち寄るお土産物屋さん、トイレ休憩などの名目で何度も止まります、ここからのキックバックや、工場見学と称して毛皮や宝石等の製造工場に立ち寄ります、ここでは多くの乗客はスルーしますが百人に一人でもお買い上げいただくと利潤は大きいのです。だからここからも一定の手数料が入ります。

 

ですけど、最近では道の駅が全盛ですし、お客様も目が肥えてきているので中々この手法は大変じゃないかと思います

しっかりと見どころのある場所を見つけ、そこで満足をして頂きお金を落として頂く事、企画力が大切だと思います

温泉好きが集まる企画

今回のバス企画、特賞枠でのご招待ですが、実は内容は特賞の割にとてもしょぼい・・いやいやシンプル

目的はグッチ氏が推奨する温泉好き、とは言っても幅が広い、厳密に言えば今沸きあがった泉質の良い温泉が大好きで、その温泉は加水をせず、濾過循環なんてとんでも無く、温泉の香りをそのまま楽しむことを良しとする人達がターゲットです

湯峰温泉は小さな温泉集落ですが、入れるのは町営の温泉2施設だけ片道3時間かけて滞在90分でできるのは正に温泉に浸かるだけのようなプランなのです。

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だけどね、だから贅沢なんですよ、途中で無理やりお土産ものコーナーに寄ったり、ヘンテコな工場に立ち寄ることなく温泉地を目指す

興味のない人には素気なく、マニアにとっては良心的な企画です

趣向が同じだと道中も盛り上がる

さて、そうは言っても一日拘束されるバスツアー、一般のツアーと比べれば多少は年齢層はバラエテイー感はあるものの参加者は圧倒的に大阪のおばちゃんです。いつもは陽気なミスターグッチはいつものような陽気さは無く目は虚ろ、明らかに緊張が伺えます。

出足はたどたどしかったものの、徐々にエンジンがかかります

温泉ソムリエとしての熱い温泉(グッチさんの場合は源泉)の思い、聴く人が聴けばどうでもよいような話に、バスの乗客の反応が意外にいいんですよね。

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観察をしていて気付くのですが、温泉好きでやや薀蓄を持った人達が結構乗車しているんですね

類は類を呼ぶ、こうなるともうこの男は止まらない

ターゲットを明確にすることの重要性を学ぶ

シンプルな旅行でしたが結構楽しめました。お店の企画で当選者を集めた訳ですが、今回は旅行の行程が暗黙のメッセージとなって温泉好きの方たちが集まったからだと思います。

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人の好みは人様々です。豪華な食事が目的、高尚な施設の接客が好き、とにかく道草いっぱい、お買い物が好き、全てに対応することは中々難しい、全方位で挑むと結局は陳腐になってします。

お店の運営ととてもよく似ていますよね、好きな事、得意な事を追い続けて共感して頂く事はこれからの商売で益々重要な事だと思います。

 

グッチさんご苦労様、企画を立てた帆苅君のバスガイドちょっと敬語の使い方が変なところもあったけど良かったですよ

 

おかげで少し、イベントのヒントが浮かんできました

応援してね!!

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。
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