あなたはご自身の血管年齢をご存知ですか？
血管年齢は多くの内科で測定する機械があり希望すれば測定してくれます。また多くの家電量販店では簡易な測定器具が数多く販売されています。
血管年齢は血管の柔軟性のことです、
血管年齢は実年令とかけ離れていると何らかの悪い症状がすでに発症しているか、今後発症のリスクが非常に高いということになります。
この状態を改善し、血管年齢を若返らせる必要がありますが、そのためにはまず血管を老化させる要因を知っておくこと『彼を知り己を知れば百戦殆からず』という考えです
今回は血管を老化させる要因を検証してみたいと思います。『彼を知り』は『己を知る』ことです。
喫煙習慣はなぜ血管を老化させるのか
ニコチンタールは交感神経を刺激する作用があり一時的に血管を縮めてしまいます、その時間は個人差がありますが２０分から３０分と言われまので喫煙本が多いほど血管が収縮している時間も長くなります。
また喫煙は活性酸素を大量に発生させますが、活性酸素は血管の内皮細胞にダメージを与えます。内皮細胞は血管を広げる指令をする役割を担いますので悪循環が起こることになるのです。
絶えず収縮した状況の血管には不必要な圧力がかかり続けることになり血管にとっては過酷なな状況になるのです。
高脂肪、高糖分はなぜ血管を老化させるのか
高脂肪の場合
血中に含まれる脂質には中性脂肪とコレステロールが含まれています。これらの成分は人体の生理機能を行う上のエネルギー源となる重要な役割を担い、常に一定量を保つようにコントロールされています。しかし接収量が増えて、そのコントロール機能が崩れると脂質異常を起こし、血中には不必要な中性脂肪やコレステロールが溢れることになります。
不必要な血中脂肪（中性脂肪やコレステロール）は血管に留まり動脈硬化をを引き起こす要因となります。
高糖分の場合
血中に含まれる糖分も生命を維持するためのエネルギーとして必要なものです。血中の糖分も量を調整するようコントローるされています。
血中糖分をコントロールするのは膵臓で分泌されるインシュリンですがインシュリンは糖質と結びつき、筋肉や脂肪などの栄養素として体に取り込まれます。しかし過剰な糖分により糖質異常を起こすと高血糖状態となりドロドロとした血液となり血管を傷つけてしまいます。
血中糖分が過剰が過ぎると膵臓が機能低下を起こしインシュリンが分泌されず深刻な状況に陥る危険があります。
塩分の取りすぎはなぜ血管を老化させるのか
塩辛いものを食べると水が欲しくなります。あまりにも塩辛いとものを食べると激しい動悸を引き起こします、
ナトリウムもちろん生命を維持するために必要な成分ですので、体内に取り込まれた塩分はイオン化して大半を血中に取りこみます。血中のナトリウムが増えると血管内の浸透圧を維持しようと血液量を増やして塩分を薄めようとします。
喉が渇いて水を欲するのは血液を薄めるため緊急を要するからであり、動悸が激しくなるのは血液を緊急に送り込むからです。血中の塩分が増えれば絶えず血流を増やそうと血圧は上がり血管には負荷がかかるため高血圧となり血管にも負担がかかるのです。
運動不測はなぜ血管を老化させるのか
一般的にはよく言われることですので認識されている方は多いと思います。運動をすれば酸素を供給するため血流が増えます。急激な運動、激しい運動、筋肉トーニングなどの無酸素運動は逆に心臓に負担がかかり血圧を上げる要因となりますので注意が必要です。ウオーキングや
軽いジョギングなどの緩やかな有酸素運動は脈拍をそれほど高く上げずに全身に血液を送り込むために血流も増え、無理なく血管を拡張させるのです。習慣化すれば血管の収縮を繰り返すため、血管にとってもトレーニングとなり柔軟性のある健康な血管をつくります。
心臓から遠い下半身は運動不足が続くと血液の供給量がへり、血管は細くなります。冷え性の方が足が冷たいのはこのためです。寝たきりの状態になった方の多くは日常の動きがある上半身に比べ下半身は冷たい方が多く、動きがないとやかて機能が低下してしましい深刻な状況となります。
ストレスはなぜ血管を老化させるのか
強いストレスを感じると自律神経を乱してしまいます。自律神経は体を動かす昼間に活発に動く交感神経と、夜安静時に活発になる副交感神経をバランスよく調整します。自律神経の乱れによって呼吸がうまくできず、動機や息切れ、過呼吸症候群など循環器に異常をきたすことがあります。循環器の異常は血流のコントロール乱れとなるため血管に負担をかける原因ともなります。
口腔ケアを怠るとなぜ血管を老化させるのか
あまり知られてませんが、歯周病がある人はそうでない人の３倍心筋梗塞になる確率が高いという報告があります。
歯周病とは歯周病菌感染によって歯茎炎症を起こす感染症ですが、歯周病菌が生み出す毒素や炎症性サイトカインといった物資が血管に入ると血管が炎症を起こし動脈硬化の原因となります。
歯周病は加齢とともに起こりやすい病気で、５０歳を超えると半数以上の方がかかると言われていますので注意が必要です。
血管を老化させない３つの方法
血管の老化の要因となる６ケースを取り上げましたが、血管の老齢化とは血管に柔軟性がなくその状態で圧力がかかることにより血管が磨耗してゆく状態にあることが要因です。これらの要因が引き起こす災禍を逃れるには要血管に負担をかけないことが最も重要です。
そのために必要なことは
①負荷をかける要因を作らないこと
様々な要因についての記述をしてきましたが、これらの要因を避ける健全な生活（食事・運動・精神状態）をすること
②血流を常にスムーズな状態に保つこと
サラサラな血液であり、流れの良い血管であること
③柔軟な血管に鍛えること
正常な血圧で血管の伸縮を繰り返すことがとても重要になります。
炭酸泉入浴の習慣化は血管を心圧に頼らず血管の持つ力で押し広げ、流れの良い状態を作ります、また日常的に入浴をくり返すことで血管の伸縮をくり返し弾力のある血管に鍛えてゆくことが可能です。老化をさせない方法の②と③に適した方法です。
負担をかけない生活を意識しながら若い血管を手に入れて頂きたいと思います。
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