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認知症2025年問題を考える

心を失う認知症?介護現場から炭酸泉を考える

我が国の認知症発症者は2012年の統計で400万人を超えています。人口1億2000万人として3,3%が認知症ということになります。認知症は高齢化とともに発症する傾向が強いので、65歳以上だと約15%7人に1人という計算にもなるのです。

しかもこの数は増え続け団塊の世代が後期高齢者として揃う2025年にはその数は700万人に達し、65歳以上の5人に一人が認知症であろうと推測されています。

我が家も、隣も認知症のような状況があちらでも、こちらでも、最早珍しくもなんともない時代なのです。

現在認知症で失った記憶を取り戻す治療法や明確に効果のある改善薬はありません。このサイトでお伝えしている炭酸泉を持ってしても、毎日入れば記憶が戻る訳ではないのです。

しかし、認知症を引き起こす要因と考えられている病気を予防したり、認知症で入浴を嫌がる傾向の方に楽しく利用してもらうきっかを作ることはできるのです。

生活習慣病が認知症を引き起こす原因

アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、糖尿病による高血圧症、動脈硬化、脳血管障害、など生活習慣病気の発症者がかかりやすいと統計上分かっています。

生活習慣病は血管の老化を引き起こし、これによってリスクは高まります。改善には食生活の見直しや運動がとても大切ですがそれをサポートする形で血流を良くする入浴、特に血管拡張機能の高い炭酸泉に日常的に入浴するのはとても効果的なのです。

脳血管障害型認知症の治療に使われるシロシタソールという薬は脳の海馬の血流をよくする効果があると確認されました。

海馬は脳の中で記憶をつかさどりますが、海馬の萎縮や血流低下が認知症の原因の一つと言われています。

『認知症の予防にも血流をよくすることが重要で、運動によって酸素や栄養が脳に行きわたらせることが効果的である』透析医療の権威でもある医学博士河原博久先生は著書『血管年齢が若返る炭酸浴』の中で記されています。

Pixabay

認知症は心を失う病気なのか?

もしもあなたが認知症と診断され、数ヶ月で自分の記憶が全てなくなってしまうとしたらどう感じますか?

もちろん怖いですし、そんなことは考えたくもないでしょう。この質問はいささか強引で誤解を招くかもしれません。なぜなら認知症には様々なタイプがあり、進行の度合いもまちまちだからです。

私は3年前から週末介護士として介護現場に立ちますが、それまでの人生では認知症の方と接したり、意識したことはありませんでした。両親は共に現代としては比較的早く他界し、家内の両親も80近くになりますがコロナ以前はしょっちゅう海外へ旅行を楽しむほど健在です。

ですから

はじめて介護現場に立った時は衝撃でした。

どれくらい衝撃的かと言えば、『カッコーの巣の上で』を初めて観た時のような衝撃です!!

映画好きの方ならご存知でしょうが、名優ジャックニコルソンが1度目のアカデミー主演男優賞を受賞した不屈の名作です。

刑務所での強制労働を逃れたい男マクマーフイは精神異常を装って精神病院に入院しますが、正常者であるマクマフィーから観た病院の世界観が強烈な違和感を感じさせ衝撃的なのです。

しかしマクマーフイはその違和感よりも患者の人間性までを統制しようとする病院こそ異常でありそれに対して反骨するようになります

居住する患者には病院が決めた統一の価値観では測れない、一人一人の価値観や個性、彼らの本質を見抜き、彼らを励ましながら病院の考え方に反発し自由を勝ちとろうと試みる話です。

結末はとても切ないのですが胸が熱くなる名作です。

[ボケるのは神様の贈り物]

私がお手伝いさせて頂いている老人介護施設は1ユニット10名の高度の要介護認定高齢者が共同で生活しています。これが複数ユニットある大型の施設ですが、入居者の8割以上は程度の差はあれ認知症です。

認知症は魂の殺人だとか、心を失う病気と例えられることがあります。しかしこれは健常者から観た一方的な見方です。

最初は私もマクマーフイが感じたような違和感があり、どう接したら良いのか?を迷い、怖かったのです。

しかし、介護を通じてわかったことは認知症の方々は決して魂も心も失ってはいないということです。

『ボケるのは神様の贈り物』という言葉がありますが老化で思うように身体が動けなかったり、痛みを感じたり、そんな不安や苦しみあるいは絶望から解放してくれる武器ではないでしょうか。

施設で入居者と接して悲哀を感じることはありませんし、みなさんそれぞれとても個性的でユニークで人間らしいのです。

そして!!だから??大変です

寧ろ見ていて辛いと感じるのは、頭はしっかりとしているが、急激な衰えを自覚し絶望と現実にどう折り合いをつけて良いか悩まれている方の方です。

人間の人生は受け止め方で幸せにも不幸にも感じることができるものです。認知症を取り扱った小説や映画ではシリアスなものものもありますが、コミカルに描かれるものも多くあるのは視点の違いです。

どうせなら前向きに捉えた方が得策です!!

大変ですけど!!

お風呂を嫌がる認知症入居者

入居者の方には入浴を嫌がったり、完全拒否をされる方がおられます。衛生面でも健康面でも入浴は大切ですが強要すると怒ったり、逆に叱られた思う方は悪い感情が残って塞ぎこんだりされますので逆効果です。

嫌がられる原因は様々だろうと思います。

・入浴そのものが理解できなくて不安になる

・自分では上手く入浴ができないので怖いと感じる

・裸にされるのが嫌だから

・密室空間が苦手

・お湯は熱いと思い込んでいる

いずれにしても入浴の認識のある方はその行動に関してネガテイヴな感情が働いていることは確かです。

ある施設では個浴に高濃度炭酸泉を設置されておられ現場を見学させてもらう機会がありました。

そこである住居者さんに対して介護士さんが、

”◯◯さん今日もシュワシュワしようか?”

と声をかけて入居者さんを浴室に招いていました。この施設では入浴を”シュワシュワする”と呼ぶようです。

介護の教えでは高齢者に対して子供扱いするような言葉は使ってはいけないのですが、入浴を嫌がる人に楽しい雰囲気を作り、ポジティブな感情を持ってもらうことは悪いことではないと思います。

ストレスも認知症の発症要因です

認知症を加速させない炭酸泉入浴方

認知症の原因は生活習慣病であることは先にも述べましたが、ストレスも大きな要因の一つです。発症の予防手段としても、発症後の進行を遅らせる為にもストレスを貯めないことがポイントとなります。

ストレスを解放する手段として入浴は適しています

しかし介護施設では入浴介助は大仕事の一つであり、介護する側からすると緊張して行わなければならない、まさにストレスのある仕事なのです。

入浴事故で亡くなられる方は年間に19,000人もおられます、毎日50人以上の方がお風呂の事故によって命をおとされていることは驚きの数字です。そしてこの大半が高齢者となります。些細な環境の変化が大事に至る可能性のある入居者の入浴介助はとても神経を使います。

高濃度炭酸泉の良いよことろは温度が低いぬるめのお湯でも体がしっかりと温まることです。水道水を沸かしたお湯と比べると体感温度は2度高く感じます。

これはお湯の中に溶け込んだ二酸化炭素が皮膚から吸収され血管の拡張作用がおこるためで、血流がよくなり血が温まるからです。風邪をひかないようにしっかりと温まってもらいたいのですが、温度が高いと心臓に負担がかかりますし。なが湯も危険です。

高濃度炭酸泉だと利用者ほ好みや体調、季節に合わせて37度から39度の間でしっかり温まってもらえます、多少の長湯でも安心です。

カラスの行水ではリラックスはできまんので負担のかからない温度でゆったりと入浴してもらえます、鼻唄の一つも始まればストレス解消成功でこちらの気持ちも和みますで

問題は心地良いので上がりたくないと駄々をこねられることでまたもや緊張感アップです。

人類の長生きの矛盾、認知症とは末永くつきあう

人生100年時代、人類の寿命だけが僅か百数十年で倍になりました、全ての人が死ぬまで健康とは行かないのも無理はありません。

人間が呆けていく、これも自然の摂理なのだろうと思います。最前の気をつながら末長く付き合うしかありません。

人間だけでなく傷ついた動物も何千年に渡り温泉に浸かり傷を癒してきました自然に基づいた生命保養の優れた手段ですので大いに活用すべきです。

海外の保養泉では多くの高濃度炭酸天然温泉があり、保険治療対象の医療とした活用されています。

しかし温泉大国日本ですが補完医療として医療現場でも使われるような高濃度炭酸泉は数えるほどしかありません。

入浴自体が良いので炭酸泉の入浴剤でも良いのでご利用をお勧めします。介護度も低く公共浴場に入浴可能な方は近くの高濃度炭酸泉のある施設のご利用をおすすめします。

「運動をしない運動」人工炭酸泉は脳にも良いらしい

とは言え、自分で考え、判断し、行動することが最も人間らしく、認知症にはならないのが良いのは言うまでもありません。

認知症は早期の診断法も効果的な治療法もまだ確立されてはいません。そんななかで脳血管障害の治療に使われるシロシタソールという薬が脳の海馬の血流をよくする効果があると確認認されました。海馬は脳の中で記憶をつかさどりますが、海馬の萎縮や血流低下が認知症の原因の一つと言われています。つまり認知症の予防にも血流をよくすることが重要であり運動によって酸素や栄養が脳に行きわたらせることが効果的です。(河原博久著:血管年齢が若返る炭酸浴より引用)

本サイトで何度も取り上げていますように、高濃度人工炭酸泉は全身の血流をよくします、頭を湯船に浸ける必要はありません、定期的な入浴で血管を鍛え全身の血流をよくすることは認知症の予防にも役立つということにつながります。

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日本コミュニテイ・マーケテイング研究会代表:温浴施設集客コンサルタント/今まで”おふろ屋さん”に興味のなかった人たちがどんどん増え、リピーターはサポータになってしまう「なくてはならない”おふろ屋さん”」づくりをサポートしてます!キーワードは「健康寿命」と「地域コミュニテイの核」この視点に立てばこれからの”おふろ屋さん”は益々重要なのです!!

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