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8割が助かる!透析患者の下肢切断を防ぐ炭酸泉ケア

緊急事態宣言下、亡き母を思い遣る

病床逼迫のため入院調整で自宅療養中の死亡が相次ぐというニュースを耳にすると高齢者、特に基礎疾患をもつ高齢者の恐怖心は測りしれないと思います。

母が亡くなってはや12年が過ぎました。長年透析治療を行なっていた母が再び緊急事態宣言が出された現代に生存していれば今ごろ気が気ではなかっただろうなと感じています。

透析患者の過酷な闘病生活

旅立った母親の亡骸には左膝下がありませんでした。長年の透析治療による合併症で下半身の血流が徐々に滞り、膝から下が壊死してしまったのです。

旅立つ数ヶ月前に、延命の為の措置として必要な事とし家族として母の下肢切断を決断を迫られました。それが正解だったのかどうかは今も答えは出ません。兄弟間でも意見は食い違いがありました。母には最早それを受け入れるべきかどうかの判断は困難な精神状態でした。

明るい性格の母でしたが、この頃は話しかけても反応はなく、言葉を失い、虚ろな目をして表情を変えることのない状況になっていました。

それは長い闘病で蝕まれた心と、痛みから逃れる手段として賜った精神状態だったのだろうと思います。精神を失ったように見えるのは生きる為の選択を神と交わした母の意思と受け取る可き・・・最後はそんな風に結論づけたように思います。

釈然としないまま信仰心のない自分にとって都合の良い解釈で誤魔化したのかもしれません、結果的には数ヶ月の命と引き換えに母の足は切断され正気を戻す事なく、透析患者として十数年の闘いを終え旅立ちました。

全てが解決していた訳ではないでしょうが、現在炭酸泉のサイトを運営している身としてはあの頃に今の知識があれば、ただでさえ苦しみ戦っていた母が足を失うことはなかったのではないかと考えると切ないです。

今回高濃度人工炭酸泉が医療現場でどのように使われており、成果を得ているのかをお伝えします。

閉塞性動脈硬化(ASO)発症の原因

糖尿病や高血圧などは動脈硬化など血管に柔軟性がなくなり梗塞を起こすリスクが高いです。腎臓が機能せず透析を始める患者さんはさらにこのリスクが高まります。

透析患者さんの5年生存率は健常者のの60%、10年生存率だと35%になりますが、命を落とす要因の多くは血管事故によるものです。

動脈硬化で柔軟性に乏しい血管は心筋梗塞や脳梗塞、狭心症などを引き起こす原因となります。閉塞性動脈硬化もその一つであり閉塞制動脈硬化とは膝から下の動脈が詰まり血流が悪くなる状態です。

一般的に動脈は静脈より太く心臓から血を送り込む側の血管ですが。膝から下の動脈は細く心臓からも離れているために硬くなった血管は詰まり易く血流を悪くしていまいます。放置をしていると血が通わなくなり壊死してしまうことになります。

糖尿病透析患者の足先壊死発生リスクは通常の481倍

血管が詰まった場合は薬事治療を行うと同時に進行が進めばバイパス手術で詰まった血管を迂回する人工血管を繋げたり、血管に管を通し閉塞した箇所を膨らませて血流をよくするバルーン手術が行われます。

しかし膝から下の血管は細い為に長年この治療法は難しいものとされていました。現在は医療が発展し下肢であっても同様の処置が行えるようですが、従来多くの透析患者さんが壊死した指や、足を失うことになったのです。

閉塞性動脈硬化が進み、壊死にいたる過程で足の痺れや、痛みはかなり辛い思いをしなければならないようです。

前述した私の母は、痛さのあまり正気を失い、正常な精神状態が保てなくなったのだと当時の担当医の説明を受け愕然としたのを覚えています。

平常を保っている患者さんであっても自分の肢体を失うことは心にも大きな負担を追うことになり、多くの方が鬱状態になられるようです、

切断寸前の足の8割が蘇る炭酸泉の力

透析治療の第一人者である名古屋共立病院開設者の川原弘久医師によりますと、通常の治療に加え補完治療としての炭酸泉療法を早くから導入され、その結果多くの成果を上げておられます。

著書「血管年齢が若返る炭酸浴」(幻冬社)のなかの実例として、9年間透析を行う中で閉塞性動脈硬化を発症し、既に右足中指を切断した状態で運び込まれた48歳の女性患者さんは、この時両足共に完全に血流が止り残りの指も切断は免れることは不可能だろうとされる状態の中で、3ヶ月間の炭酸泉治療を加えて治療を行うことで止まっていた血流が回復し、痛みも和らぎ、ご自身の足で歩いて帰られたそうです。

このほか、いくつかの症例で炭酸泉療法を補完医療としてとり入れながら自分の足で歩く喜びを感じて退院される患者様が多くおられることを喜びを持ってレポートされておられます。

部分治療でも十分な効果がある炭酸足湯

血管が持つ自力作用として炭酸が吸収された部分の血管が膨らむので、全身浴でなく足浴だけでも絶大な効果があるのが炭酸浴の特徴です。

ここで重要なのは10分以上、毎日続けることです。

しかし、重篤化した状態の透析患者が毎日10分以上入浴するする負担は当人にとっても、また介助する側にも大きな負担となります。健常者と違い免疫力の低下や、感染など衛生面を考えると尚更です。その点足湯で効果を得ることができれば続ける負担はうんと軽くなります。

せめて、母が闘病している時期にこの事を知っていれば、過去を悔やんでも仕方のない事ですが、少しでも多くの方に補完治療として高濃度炭酸泉のことを知っていただき、この想いを届けることが親孝行と思いたいです。

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日本コミュニテイ・マーケテイング研究会代表:温浴施設集客コンサルタント/今まで”おふろ屋さん”に興味のなかった人たちがどんどん増え、リピーターはサポータになってしまう「なくてはならない”おふろ屋さん”」づくりをサポートしてます!キーワードは「健康寿命」と「地域コミュニテイの核」この視点に立てばこれからの”おふろ屋さん”は益々重要なのです!!

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