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炭酸浴はなぜ心臓に負担をかけず血流が上がるのか

炭酸泉に入浴すると体内に炭酸ガスが取り込まれ、さらに体内の毛細血管にまで入り込んだ炭酸ガス(二酸化炭素)を取り除くため酸素を多く含んだ血液の供給が起こり血流が良くなりますではどのようなメカニズムで炭酸浴による酸素供給が行われるのかを解説します。

炭酸泉が心臓に負担がかからない理由

激しい運動をして体内の酸素が欠乏すると心臓は強制的血を送り出すために心拍数が高まり血管にも圧力がかかっていますので動悸も高まります。

ではなぜ体内に炭酸ガスを取り組むと心臓に負担をかけずに血流が良くなるのでしょう?

お湯に浸かっているから血管が温められて弛緩するから?

でも、それでは別に炭酸泉でなくともどのようなお湯に浸かっても効果は得られるはずですし、炭酸泉がもっとも効果のあるぬる湯でなく熱いお湯の方が効果があるはずです。

炭酸泉に浸かると血管を拡張する物質が分泌される

少し専門的な話になりますが血管は3重構造で内幕、中膜、外膜の三重構造で形成されています、この中の内膜(内皮細胞)は血流を調整する司令塔の役割を持っています。プロスタクランジン2という血管を拡張する作用を持つ物質を分泌して血流をコントロールするのです。

内皮細胞は毛細血管に吸収された炭酸ガスを感知すると、血管を拡張して血流を高める準備に入り、その結果広がった血管は流れが良くなるために通常よりも多くの血液が運ばれるのです。

心臓の圧力で強制的に血液を送り込むのではなく、血管が拡がることで川の流れが良くなるように血流が良くなるので心拍数を高めることなく血流が良くなるのです。イソップ寓話の「太陽と北風」で例えれば太陽のように無理なく良い結果を生み出すのですね。

抹消血管を2倍に広げる高濃度炭酸泉

炭酸泉による血管の拡張差長は、炭酸泉の濃度が高いほど効果があることが実験結果があります。1000PPMの高濃度炭酸泉に入浴した場合、通常の水道水で沸かしたお湯で入浴した場合と比べ4倍もの血流量が増えたそうです。この数値を置き換えれば抹消血管の直径が2倍にも膨らんだことになります。

(参考文献)「炭酸パワーで健康になる」 前田眞著

「血管年齢が若返る 炭酸浴」川勝弘久著

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日本コミュニテイ・マーケテイング研究会代表:温浴施設集客コンサルタント/今まで”おふろ屋さん”に興味のなかった人たちがどんどん増え、リピーターはサポータになってしまう「なくてはならない”おふろ屋さん”」づくりをサポートしてます!キーワードは「健康寿命」と「地域コミュニテイの核」この視点に立てばこれからの”おふろ屋さん”は益々重要なのです!!

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