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炭酸泉の禁忌症(きんきしょう)

禁忌症って何ですか

禁忌症、温泉の成分表示には適応症という言葉の後に必ず禁忌症という文字が書かれています。

『禁忌症』読み方は”きんきしょう”と読みます。

医学及び薬学用語で適応させてはいけないという意味で薬の場合服用することで薬品の適応上、症状を悪化させるとか、重篤な副作用が現れる場合に用いられます。薬の注意書きや服用方などに記されています。

温泉には泉質によって様々な効能もありますが、薬の副作用や体質によっては避けるべき注意と同じように、入浴することで特定の負の症状がある場合は入浴は避けるべきです。これを温泉の禁忌症と呼び、下記のようなものがあります。

温泉の代表的な禁忌症

「急性疾患」(特に熱がある場合)、「活動性の結核」「悪性腫瘍」「重い心臓疾患」「呼吸不全」「腎不全」「出血性の疾患」「高度の貧血」「その他一般に病勢進行中の疾患」「妊娠中」(特に初期と末期)

症状としての共通点は、急性疾患や進行性の疾患にはよくありませんので判断基準としてください。

高濃度人工炭酸泉の禁忌症

人工炭酸泉は温泉法上の温泉ではなく、医薬品でも医薬部外品でもないので法的に記載義務のあるものではありませんが、やはり禁忌症と飛ばれる好ましくない状態があります。

好ましくない状況や注意すべき体質の方にとっての禁忌症は次のような場合です。

一般的禁忌症と呼ばれる、お湯に浸かること自体が禁忌となるものは当然人工炭酸泉であっても気をつけなくてはなりません。

一方で泉質別禁忌症は、温泉の持つ特殊な成分がよくない場合の禁忌症になりますので温泉によってその内容は変わります。

炭酸泉に限らず入浴する行為自体に血圧を下げる作用がありますが人工炭酸泉の場合、一般の入浴よりも更に血管が拡がり血流がよくなります、多くの場合これがメリットとなり血圧を下げる要因となります。高血圧症の方にはありがたい適応症なのですが、血圧が低い方にとっては注意が必要となるのです。

起立性低血圧による立ちくらみ

浴槽の中では静水圧(水の力)があるため体が圧迫され、血管にも力が加わり、心臓へ普段より多めに血液が戻ってきます。そのため血流が良くなり多少血圧が下がっていても静水圧効果で脳への血流は維持されています。

しかし、湯船から急に立ち上がると、体は静水圧から急に解放され、重力の影響で頭の血液がひいてしまいます。低下血圧状態で一気に脳の血流が減ってしまうのでクラッとくるのいわゆる立ちくらみを起こします。これを起立性低血圧といいます。

起立性低血圧は健常者、或いは高血圧の方でも起こりますが日頃血圧が低い方は尚更の用心が必要です。

自律神経に不調がある場合は要注意

健康体だと脳は十分な血液量を得られなくなると自律神経が調整に入り、交感神経系を興奮させて血圧を上げて対処して症状を起こさないよう働きます。ところが自律神経が安定していない状態、病気だと立ちくらみを起こしやすくなります。

自律神経が安定していないと通常のお湯よりも血管拡張作用がある炭酸泉は更に血圧を下げ、戻り難い状態となるため大変危険です。

自律神経失調症などの神経系の病気を持つ場合、炭酸泉入浴には十分な注意が必要な禁忌症と言えますので注意が必要です。

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日本コミュニテイ・マーケテイング研究会代表:温浴施設集客コンサルタント/今まで”おふろ屋さん”に興味のなかった人たちがどんどん増え、リピーターはサポータになってしまう「なくてはならない”おふろ屋さん”」づくりをサポートしてます!キーワードは「健康寿命」と「地域コミュニテイの核」この視点に立てばこれからの”おふろ屋さん”は益々重要なのです!!

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