個人差はありますが炭酸泉に浸かるとたいていの人は3分ほどで肌が赤く変化します、あっという間に変化をするので初めて入る方は驚かれるのですが、これは血管が拡がり血流がよくなるために怒る現象です。
火照った体芸が血行が良くなり赤くなるというのはよくあることです、しかしよく観察すると炭酸入浴後の身体の色の変化は従来身体が火照った時の入りと比べ鮮やかであることに気づかれる筈です。色白の方は赤というよりも全身がピンク色に染まるそんな感じで、相対的に鮮やかな明るい赤色になっている筈で炭酸入浴の特徴とも言えます。
炭酸浴で静脈の血色が鮮やかになる理由
血管には体内に新鮮な血液を送りこむ動脈と各毛細血管に送り込んだ血液を回収する静脈があります。血液中の赤血球が赤いのはヘモグロビンのせいで、新鮮な酸素と結合して体内に酸素を運び、体内で発生した炭酸ガスや、不純物と結合して回収する役割を担っっています。血液を送り込む動脈の血液は酸素と結合したヘモグロビンが鮮やかな赤色をしていますが、静脈は回収した炭酸ガスや不純物と結合して黒っぽい赤色になります。健康診断で採血する血は血中のこうした不純斑が正しく回収腕できているのかを調べるために静脈から採血を行います。自分の血が思ったよりもどす黒くて心配になったという経験をする人は多いですが静脈の血液は黒くて当然なのです。
十分な酸素を体内供給する炭酸浴
ところで、新鮮な血裔を送り込む動脈はより安全な状況を保つために皮膚の奥深くにあるため皮膚から透けて見えにくい状態です、対して静脈は動脈と比較して肌の表面に近いところを流れていますので血流がよくなると皮膚から透けて見えるのです。
炭酸浴を行い、その効果で血管が広がると血管の幅は2倍にも拡がり、血流は4倍にもなります、体内に突如発生した炭酸ガスを非常事態と受け取り多くの酸素と結合したヘモグロビンは侵入した炭酸ガスや不純物を回収してもなお多くの酸素と結合したヘモグロビンがそのまま静脈を通して戻って行くことになります。目に見て身体の皮膚が鮮やかな赤色に変化するのは炭酸浴によって開いた静脈にも大量の酸素を含んだままの鮮やかな赤色の綺麗な血液が流れている現象なのです。
静脈を流れる血液は更に身体を巡りながら心臓に戻ります、全身を流れる血液が豊富な酸素を含んだ綺麗でサラサラと流れる状態は常に体内で新陳代謝が行われている健康な身体であるということになります。
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