お風呂好きの我が国では銭湯やスーパー銭湯は身近な存在ですが、お金をだしてお風呂に入る習慣がある人は僅か人口の20%に過ぎないそうです。産業区分はレジヤー産業となります、つまり嗜好品なんです・

競争の激しいエリアでは大型店や設備の充実した施設ができる度に限られたシェアを奪い合いながら淘汰を待つような状況です。

しかし、温浴施設が提供するサービスを視点を変えてアプローチすれば単にレジャーとしてではなく場合によっては生活必需品として新たなニーズが生まれ、施設を大型化したり大きな設備投資をすることなく身近な商圏で十分集客を伸ばすことが可能です。

現状のサービスを必要としているのは誰だ?

あなたの施設の温泉はどのような効能で、どんな入り方をすれば、どのような結果になりますか?

仮に天然温泉が施設の看板である温泉についてスタッフに尋ねてみても明快な答えが返ってこない!!ということは珍しくありません。ともすれば経営者や支配人ですら同じような状況であることもよくあります。

別に意地悪く小理屈をこねるつもりはありません、心地よく清潔な環境や空間こそが商品であることは理解した上なのですが、敢えて看板商品について認識がなくても売れてしまう業界であることの証ですよということが言いたいのです。

色々な商売がある中でこれは結構珍しいといいますか、随分呑気な業界ではないでしょうか?

ところで、創業20年のあなたの施設の100メートル先に住んで居ながら一度も利用をしたことのない人が抱えている悩みが貴施設の温泉を利用することで課題が解決するのだとすればそこにニーズが生まれます、ニーズにあった商品をターゲットに向けて発信することがマーケテイングの概念です。

施設が提供しているのは温泉だけでなく、サウナやジェット風呂、露天風呂、飲食コーナーやリラクゼーション、岩盤浴など様々ですが自施設のサービスの本質を理解し正しい使い方や効果を因数分解して発信できている施設はお客様から支持され繁盛しています。宝の山は足元に埋まっているのですね。

因みにサービスを理解して発信できている施設は常連様の比率も非常に高いのです。それは施設に通う意味をお客様が明確に理解されているからですね。

施設が提供するサービスを見直し、貴店の商圏の中でそれ必要としている人に情報を伝えましょう!そのお手伝いをさせて頂きます!!

 

コミュニテイマネージャーとして地域を結ぶ!

嘗て銭湯は地域のコミュニテイーでした。生活習慣である入浴を似たようなタイムスケジュールで行い毎日のように顔を合わせるご近所さん、そこは近所の情報交換の場でもありました。

同じ施設に通う常連同士が仲良くなり会話を楽しむ、これは現代の温浴施設でもよく目にする光景です。

地域に根ざしたコミュニテイの場をあえて作り出している施設は、顧客同士のつながりも強く施設に対するロイヤリテイーの強いお客様に恵まれた繁盛店が多いのです。ポイントは一方的なサービスの提供ではなく顧客参加型の施設を目指すことです。

また、自店の利用者だけでなくそのエリアで活動を行っている個人やグループ、事業所も巻き込んで交流を図るための場を提供するコミュニテイーマネージャーとしての存在感を持てば地域で強固な立場となるでしょう。

近隣の学生や趣味で楽器の演奏の発表の場としてロビーを開放すれば立派なイベントです

絵画や書が趣味のお客様の作品を展示すれば施設がギャラリーとなります、生花をイベンと展示している施設もあります

地元の名産を販売するだけでなく、地元の名店とコラボでメニュー開発を行い名物メニューが双方で話題の飲食部門

会員カードを発行している施設は多いと思います、その多くは「顧客管理」と称して名前と住所を収集していますが結局は宝の持ち腐れというケースが大半です。

いつも顧客で賑わう繁盛店の経営者は顧客を管理なんてしようと思わないし、できっこないと言い切ります。

顧客の情報は集めるが、それは顧客によって作られる自店の情報だそうです。

お金をかけて広いエリアから集客し続ける施設を目指すのでなければコミュニテイーマネージャーとして貴店の商圏を活性化させましょう!!そのお手伝いをさせて頂きます。

 

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小野康成 温浴施設コンサルタント 温浴施設の持つポテンシャルを視座を変えて見つめ直すと実に多くのサービスを提供できます。それを必要としている人が地域には溢れています。17年間で複数の温浴施設・飲食店を立ち上げ現場指揮から得た経験から、施設と地域と人を繋ぐプロデユースを行なっています。