おふろ好きの国のおふろ産業のあり方

我が国は世界的に見ても入浴を楽しむ文化を持った国です。

身体の汚れを落とすことだけが目的ではなく、湯船に浸かり精神的な寛ぎをそこに求める国民性です。家庭のおふろの普及率が進み多くの街中銭湯が姿を消して行く中で時代時代に合わせて、健康ランド、都市型サウナ、スーパー銭湯、日帰り温泉などの温浴施設が登場しました。

今でも国内旅行の目的は温泉に浸かる事が主流で人気のある温泉地や旅館は予約が取りにくい状況です。そんな中で高度成長期に団体客で賑わった大型ホテルや名門旅館はバイキング方式の大型チェーンによる運営で個別旅行客を取り込み、あるいはこだわりの高級リゾートホテルとして再生しています。

おふろ好きの国:温浴事業の規模は1兆円は多いのか?少ないのか?

温浴事業の規模は1兆円と言われています。

自宅にお風呂があっても温浴施設に通う目的をレジャーとして考えて、街中銭湯も含めたおふろを愛する国の産業としての規模は意外に小さいものです。

この1兆円は日常的に、あるいは年に一回以上自宅以外の温浴施設を利用される人によって消費される金額でがこれは全人口の20%と言われています、これも意外に少ない数字ではないでしょうか。

おふろ好きの国:温浴ビジネスは装置産業から脱却しなければならない

温浴施設の課題

おふろをサービスとして提供するビジネスにおいては、20%の利用者を増やしていく努力が必要です。お湯を貯めて”入浴”を売る商売からもっともっと寛ぎの”空間”を提供してゆく必要があります。

そんなことは当たり前だと思われるかもしれませんが、残念ながら多くの”おふろ”をサービスの核としている施設では本当の意味でこれを理解したサービスを提供している施設は少ないのが現状です。

家庭にお風呂のなかった時代の街中銭湯、スーパー銭湯との差別化の難しい健康ランドや都市型サウナ、設備やスペック任せのスーパー銭湯、箱が違っても全国同じサービスの日帰り温泉など、多く施設やそこで働く人達の本来のポテンシャルが発揮できていないケースが多いように思います。

スポーツジムの課題

スポーツジムのシャワーブースを含めたおふろサービスの利用率は限りなく100%に近いのではないでしょうか?

基本機能であるジム、スタジオ、プール、では様々なプログラムを用意されています、それぞれの目的を持った会委員様が施設を利用される訳ですがその全ての会員様が最後に利用される温浴スペースは機能的ではありますがホスピタリテイーに欠け無機質であるケースが多いように感じます。

温浴ゾーンの改善は即会員様の満足度に繋がり他施設との差別化も容易です。

介護施設の課題

一口に介護施設と言っても様々なカテゴリーが存在します。しかしどのカテゴリーにおいても入浴を楽しんで頂くことは提供するサービスの中で大きなウェイトを占めるのではないでしょうか?

一人で入浴が困難な方にお手伝いをして入浴をして頂く、これだけでも価値のある事ですが更に喜んでいただけるサービスや思いを考える。つまり作業にならない事が重要です。

言葉にすれば簡単な事ですが現場はそうもいかないのも実態かもしれません、ですがそこを思考するそれだけでもその施設の価値は高まります。

ホテル・旅館の課題

お風呂に入る楽しみで宿泊されるホテルや旅館ではやはり旅がキーワードです。旅ではその土地特有の食事や文化に触れる事で普段とは違う体験を通して非日常を感じる事ができます。その土地の人に触れる事も大きな魅力の一つです、施設で働くひとりひとりがその魅力を持った重要な役割を持っています。

 

おふろ好きの国・お茶好きの国

少し話題は逸れますが、我が国のカフェ文化の変遷と温浴事業を対比して見たいと思います。

1970年代に我が国は第1次カフェブームが到来します。日本全国にオーナが自らコーヒーを淹れるフルサービスのいわゆる純喫茶が流行ります。ピーク時には全国に15万5千店舗、現在のコンビニの総店舗数のなんと3倍の喫茶店が全国にあったのです。温浴事業に置き換えると全国にあった街中銭湯に例えられるかもしれません。

第2次ブームは1980年代後半からドトールコーヒーやチェーン展開のコーヒースタンドが広がり手軽にコーヒーを楽しめるようになりました。決して同じとは言えませんが仕組みや型で売るという意味では旧型のスーパー銭湯や健康ランドに当たるのかもしれません。

そして3次ブームはスターバックスの登場です、チェーン店でありマニュアルの徹底という意味では仕組みによって世界展開しているのですが、サードプレイスという明確なコンセプトを打ち出しお客様に提供するのはコーヒーではなく美味しいコーヒーを飲みながら自分を取り戻す空間の提供を目的としたことです。何よりも見習うべきはその場所を提供するのはそこに勤めるスタッフであることを重要視し”バリスタ”と呼ばれるコーヒーを給仕する職業の地位を高めた事です。

求人に四苦八苦する飲食業が多い中でスターバックスは人気があります、急成長の中でも誇りを持って働ける職場で、誇りを持って働く事を大切にした社風が成功の要因とも言えるでしょう。

温浴事業でも新卒の採用倍率が10倍を超える”株式会社温泉道場が運営する”おふろCaffe”など人間力を大切にする温浴施設が台頭してきています。ホテルで言えば星野リゾートは経営者の星野佳道氏の手腕がクローズアップされますが、徹底した人間教育とひとりひとりの個性を大切にした運営で働く事に誇りを持った人達の集団を作った事が成長の大きな要因となっているのです。

おふろ好きの国で施設のあり方を考える

独自の経営で顧客の信頼を得て安定した経営施設の共通点

1)理念を示し対象とする顧客を明確にできている企業

「お風呂から文化を発信する」を理念に従来とは違った切り口で様々な施設を再生してるO社。

施設が持つポテンシャル、地域の徹底的な特性のリサーチ、そして何よりもその条件の中でどんなお客様にどうして貰いたいのかを考え行動し実現することでモチベーションのボルテージを上げていく”お風呂文化”を発信するのではなく、”おふろから文化”を発信するというコンセプトは枠に囚われない新たな顧客、施設の過ごし方を提供し、何よりも業界に考動力のある新たな人材を生み出しながら成長しています。

副業として温浴事業や介護事業、ホテル事業に参入した企業はそこで企業理念を示しきれず、コンサルタントや設計事務所任せで立ち上げ考動力を養うことのない経営も多い中でO社の取り組みは着実に圧倒的な施設運営を行っています。 

2)独自資産の重要性を理解し大切にしている企業 

外食事業のプロを温浴事業のプロデューサーとして迎え、港街で地域で一番の料亭の板長を引き抜き徹底した地元の食材に拘るT湯。料亭や旅館とは違うマーケテイングや運営方法を模索しながらも人的資産、地域資産、を最大限に活かし、食事時間は予約待ちしなければならない安定した客単価の繁盛店です。

地域と連携した運営、地産地消の導入、本業との連携。温浴事業をレジャーとして捉えるとライバルは同業だでけではありません。全国チェーンやグループ展開している企業と一線を画し、ヒト、モノ、情報を見直し強みを知ることで独自資産を理解し最大限に活用した独自の運営を行う施設は価格競争とは無縁の経営が可能です。

3)総花的な経営を行わない企業

東海地区にサウナ好きから聖地と呼ばれる施設があります。サウナ好きはこの施設を語るとき”水風呂”の素晴らしさを遠い目をしながら語ります。冷たく飲むことも可能な純粋無垢なミネラルたっぷりな水風呂、サウナでの10分間の発汗はこの水風呂に入るための儀式だと言い切ります。

北陸地区に街中銭湯ながら平日でも400名以上のお客様で賑わう施設があります。チェーン展開する大型スーパー銭湯、健康ランド、そして温泉地を有する地域でありながらお店の清潔感と自己管理する珪藻土濾過機で湯質の透明度に拘る店主の想い。

共に派手な宣伝も、特別に新しい設備も採用することなく古い施設を守り続けています、そこには理念と想いがあり、熱狂的な顧客がいます。

隣の芝は必ずしも青くはありません、無い物ねだりは不要です。理念なくして右に倣えでなく顧客を見据え、一点突破のポリシーでスタッフの意識も共有化され、顧客にも伝わりやすい施設運営を行うこと。

4)経営層が現場と向き合い、現場が顧客と向き合っている企業

多角経営を行う企業でありながら毎日運営する施設を利用し、施設が行うイベントには率先して参加するMオーナー。現場では常にお客さま目線で寛げるか、日々の取り組みはお客様目線で楽しめるのか?自分がその施設の最大のフアンであると公言し視線にブレがありません。

オーナーが顧客目線ならば、現場はオーナーの顔色ではなく顧客目線になることを実感します。

例えば注意書きだらけの施設と花一輪がとても印象的な施設?どちらが心地良いでしょうか?施設の現場状況と現場心理経営層は現場と向き合い、現場は顧客と向き合う施設作りを行うこと。

5)経営と現場が一体となり常に顧客にメッセージを発信し続けている企業  

川沿い建つ老舗のスーパー銭湯、関東でも最も激しい温浴施設の激戦区!対岸には日本一の店舗数を誇る施設の旗艦店であるメガ施設がそびえ立っています。

この施設の名物支配人H氏は独自の経営でお風呂プロレス、お風呂アイドル、サウナーなど楽しい企画で全国区で有名ですが、温浴施設をコミュニテイーの場として幾つもの”オタク文化”を楽しみながら突き抜けた発信を行い続けています。

伝えなければ伝わらない、施設が目指す方向性や日々の取り組みを発信し続けている施設は元気があります。現場がそれを行うことが可能な組織作りを行うことはとても重要です。

現場が信念を持って質の高いサービスの提供を追い続ける

運営者と現場を結び活き活きした組織運営で売上・利益を伸ばすお手伝いが我々のミッションです

独自資源から提供できる独自サービスをチームで考えしっかり伝えることで顧客との関係性を重視した組織を構築します

ポリシーを言葉にする

経営者の経営に対する想いを明確にします。

ポリシーは理念としてまず組織共有しなければなりません。

理念のない方のお手伝いはできませんが、理念を言葉にできていない方のお手伝いは喜んでお手伝いさせて頂きます。

その上で、事業に於ける期待値、方針、現場の課題、を明確にし改善の取り組みのサポートをさせて頂きます。

 小さな組織でも官僚化ははびこる

経営者と経営層、経営層と現場、この間の距離を縮めます。

小さな組織や事業部であっても官僚化ははびこります、そうした停滞化した組織では発展は望めません。

1、挑戦よりも管理が優先される

2、現状維持のベクトルが強く新陳代謝に乏しい

3、過去の成功体験ばかり語る

4、課長は部長の、部長は役員の、役員は社長の顔色ばかりを伺う

5、会社の方針がコロコロ変わる

市場が停滞している中で生き残ることだけが目的ならばこれでもいいかもしれません、然し市場は必ず変化を起こしながらニーズも変化してゆきます。

犯人なき犯罪を撲滅する

経営者のポリシーと現状のギャップを掴みます

官僚体制であるかどうかは組織内で気づきはしていても、保身や既得権など改善には難しい壁がたちはだかり困難になりがちです、組織内ではあちらこちらで鬱憤を誰かを犯人にし立てて噂をしますがその真相は定かではありません。

停滞したそ組織には実は犯人はいません、起きていない事件を巡り誰も疑いをかけられるのを恐れ、犯人を噂しあい我こそが被害者であると主張しているようなものです。

経営者・経営幹部・現場の間に立って交通整理をさせて頂きます

現場とのコミュニケーションを円滑にします

短い時間で、ポイントを定め、それぞれの意見を出し合い、決定を行い、コミットメントを確約する。

ミーテイングスキルを最も重要視しております。

答えは現場に落ちています、それをどう拾い上げてゆきマネジメントに落とし込むのか!

1プラス1は2ではありません、シナジーを活用すれば答えは4にも5にすることが可能です。

価格訴求に頼らないチームを創ります

独自資源から提供できる独自サービスをチームで考えしっかり伝えることで顧客との関係性を重視します

①生涯顧客単価の向上

価格訴求の運営は施設を陳腐化し、スタッフの意欲も高まりません!

価格以外で顧客の来店動機を高め来店回数を増やす、館内での付帯消費の促進に絞りスタッフの意識改善・売り場改善を行います

 ②地域コミュニテイーとしての場の提供

独自の資源を活かせていますか?

人が集まる場所として個人からグループ、地域活動や企業へのアプローチを考え、有効な手段で地域のコミュニテイーの場としての集客を行います

 ③情報の発信

伝えているつもりで伝わっていません!

施設の想い、取り組み、それを行う人達、お客間の声を発信し続け顧客との関係性を強固にします

実績のある実例でサポートします

多くの取り組みをしてきての現状だと思います、それゆえに現場を客観的な目で見させていただきます。

人件費・営業費用・光熱費・設備投資・プロモーションや現在のオペレーション、現場に入り込み貴社の常識やルーチン業務を客観的に拝見させてください

当研究会の多くの成功例や失敗例連携できる仲間から最適なご提案をさせて頂き、一緒になって改善をさせて頂きます。

 

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でおふろ大好きをフォローしよう!

The following two tabs change content below.

おのやすなり

おのやすなり:全国アパレルチェーンのエリアMGRとして勤務後、温浴事業参入を目指す企業にプロジェクトリーダーとして入社。設計段階から関わり1号店を出店、その後取締役事業部長として事業拡大を行い温浴施設3店舗、付帯飲食店5店舗を展開し統括を行う。 2016年、お風呂を利用した全てのビジネス(温浴・宿泊・介護・スポーツジムなど)運営の総合アドバイザー集団を目指し独立、現在に至る。 現場が問題意識を持ち課題に取り組める組織運営をサポートし活気のある施設運営で売上・利益をあげるサポートを行います。

最新記事 by おのやすなり (全て見る)

業務用炭酸装置

炭酸装置・シャワーをご検討中の施主様、導入効果、運営方法などなんでもお気軽にお問い合わせください。
貴社の用途、浴槽の大きさや利用人数などお聞きして最適なご提案をさせていただきます